レイプ仕り候! 『大江戸レイプマン』(’96)
ウオオオオオーーーーッッ!!!!!
夏だ! 江戸だ! レイプマンだ!
『THEレイプマン』という漫画がある。レイプを請け負い、レイプで事件を解決する作品である。
漫画から派生してOVAやらVシネがあるのだが、それはまあ、Wikiなり参照してもらうとして??。
もう勘の鋭い読者諸兄にはおわかりだと思うが、現代を舞台にした『THEレイプマン』を時代劇にしたヤツが『大江戸レイプマン』(主演 沖田浩之)である。
VHSをどうにか手に入れることができたので、ここで紹介をする。
「江戸が舞台だったら“レイプマン”じゃなくて“手籠め男”とかじゃないの?」
と気になったそこのあなた!
だから江戸の民が「レイプ」って言っててもノープロブレム!
っていうかこの作品は「うわー、江戸時代なのに普通にレイプって言っちゃってるよ~」ってのを楽しむ作品なのよね。
暴れん坊将軍や水戸黄門の江戸世界じゃありえない、レイプマンのいるファンタジー江戸空間に行ってみよう!
えーっと、これはバットマンではない。
おそらく、『幻之介世直し帖』の主人公、はやぶさへのリスペクトだろう。
断じてバットマンではないので、そこんとこよろしく。
序盤のお仕置きのあらすじ。
九千石の旗本の娘、乙姫は夜な夜な町人を屋敷に引き入れてさんざん情事を重ねた後に、家来に殺させるというとんでもない女だった。
三河町の辰吉(故人)の恨みを晴らす依頼を受けたレイプマンが、お仕置きとしてレイプをしに来たというわけだ。
どう見ても江戸じゃ浮いてるよレイプマン!
でも、これはNEO時代劇だからOK!
しかし、スーツの出来がやたらいいぞ、大江戸レイプマン!
で、こんな風に相手を拘束してレイプができるよ~というわけだ。
実は漫画原作版などの現代を舞台にしたレイプマンは手錠を多用する。
江戸時代では、現代のようなシャキシャキかけられる手錠が存在しないから、このような武器が考えられたのだろう。
「傀儡性秘その一、かえで崩し……!」
傀儡性秘ってなんだ? どうみても四十八手の抱き地蔵だけど……。
そんなこんなで乙姫が絶頂を迎え、お仕置きは完了したのであった(どう見ても乙姫が得してるだけ)。
物音を聞いて駆け付けた乙姫の父親の目に飛び込んできたのは股間に
「レイプ仕り候」と張り紙が貼られた乙姫のあられもない姿であった。
「レイプマン……!」
がっくりとうなだれる旗本であった。
一方その頃、乙姫の命令で町人を殺していた家来はというと……。
レイプマンの三段警棒でめちゃくちゃに殴られ、目玉が飛び出て動かなくなっていた。
そんな大江戸レイプマンの表の顔は、粋でいなせな銭湯の三助(客の体を洗ったり湯を沸かす職業)・愛之助だ。
「ねえねえ、昨日の晩のあれ、聞いたかい?」
「ああ、あれだろ、レイプマン!」
「お白洲では裁けないホンモノの悪党に鉄槌を下す!」
「それも並大抵のやり方でなく! ふんわりやんわり、女を悦ばせ、ズバッと死にも勝る苦しみを与える!」
「庶民の味方だよね~」
「あたいもレイプマンにレイプしてもらいたい女がいるんだよねえ。須田町のおさとさ!」
「やだあ、あんたのことじゃないの~あははは」
ともあれ、レイプマンは江戸っ子の間で大評判のようだ。
大江戸レイプマンと必殺シリーズ
実は『大江戸レイプマン』、レイプの元締めがいたり、晴らせない恨みを晴らすためにレイプをするので必殺シリーズと基本フォーマットが同じなのだ。
そしてなにより、必殺シリーズと見まごうほどの雰囲気感でしっかりとつくられた時代劇にもかかわらず
「すいません、こちらにレイプ請負業をしていると聞いたのですが……」
「これが今回のレイプ料の、十両だよ」
といったセリフが出てくるので、訳が分からなくて脳みそがバグったのかと不安になるぞ!
ちなみに、仕事人シリーズでコメディリリーフとして登場したオカマの玉助を演じた梅津栄氏がオカマ役で登場したり、同仕事人シリーズで筆頭同心田中を演じた山内としお氏が同心役で登場している。
これは仕事人シリーズのファンがニヤリとするキャスティングだ。
さて、いちいち紹介していたらキリがないので後半の大江戸レイプマンをざっくり紹介するぞ!
要チェックだ!
サクセス本田とフィーバー吉崎
都内を徘徊する無職のフィーバー吉崎。
二人で一つ。
藤子不二雄のような共同アカウントです。
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