今年読んだ本(4)

前回からしばらくサボってました。2カ月ぶりのmaezonoです。相変わらず読書はしています。kindle unlimited、良いですねー。サービス開始時から対象の本は減って色々言われておりますが雑誌をひたすら読む自分には十分なくらいです。

実話を基にしているらしいがどこまで本当か分からないあたり、この漫画の在り方こそがプロレス的であるとも言える。その昔、船木誠勝が「真剣にやってるから真剣勝負なんだ」と言っていたがこの漫画もそういうことなのでしょう。

ソ連崩壊後20年ほど放置されたスペースシャトル基地の写真集。いわゆる普通の廃墟より現実離れした感覚が心地よい。ピクサーのウォーリーやゲームのフォールアウトシリーズなど、人間が放置した後のようなディストピアSF感があり、いつか来る未来を予感させるような気さえする。

攻略本にも歴史ありと唸らされる一冊。ゲームのボリュームがそれほど多くなかったり、価格帯が子供でも買えるように抑えられていたり、そもそもテレビゲーム文化そのものが黎明期だったりの中で各出版社共に様々な工夫を凝らしていたのだろうと思わせる。

やっと完結。理屈と流れるような動きで強引に分からせる寝技の展開含め、凡百のバトル物とは全く異なる、間違いなくスポーツ漫画であり、社会派~青春ドラマまで飲み込んだ人生讃歌だった。

いわゆる「オタサーの姫」の物語。実際はこの後、白雪姫で言う所の「小人たち」の醜い争いが始まるとは思うがその前にオタサーの姫である女性達の小さな諍いでうまく回避してファンタジーとして着地した感。思うに、オタサー問題も含めて登場人物の皆は居場所を一つに絞り過ぎなのではないだろうか。。。

後書きに「現実に若い女とつきあう男は精神的に未熟な男」とあるが、本当にそうなのだろうか。だとしたらこの漫画は恋愛の奥深さや何かを好きになることの喜びを描いたものではなく、ひたすらに現実の虚しさと向き合わなければならないファンタジーになってしまう。自分は好きと嫌いの間で揺らぐこの作品の主人公がたまらなく愛しく思えるが、これが精神的に未熟な所だとすれば、こんなに悲しいことはない。読み終えた後にそう思った。

「足るを知る」という言葉があるけれども、ここに出てくる人たちは足るを知らなかった人たちだ。身の丈以上のお金が入るとここまでイビツな文化が生まれてしまう。文化の形をしたバケモノ図鑑の如く楽しめた。

映画の方はすみすさんのレビューを参考にしてもらうとして、小説版は映画全体から主人公の人生にフォーカスしていて同じストーリーであるが別物のように楽しめた。登場人物たちは様々な嘘と寄り添いながら生きるが、これらは全て多面的な事実でしかなく、優しく肯定される描写が光っている。

最後の最後に主人公を奈落に突き落とすラストが白眉。童貞は捨てる前よりも捨てた後の人生の方が長いことを巧く描けている。

全12巻。ハッキリとした起承転結と言うより、徐々にズレた方向に進む心地よさが日常に隠れる面白さ、くだらなさを表している名作。

 

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過剰な自意識にもがく日本語曲DJ

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