ceroがSMAP×SMAPに出て90年代を更新した日について

お久しぶりです。maezonoです。日本のインディーズバンド(そもそもインディーズとは、という話になるがややこしいので割愛)の最先端をひた走るceroが3/7にフジテレビの「SMAP×SMAP」に出ていたので見た。ceroはロバート・グラスパーやディアンジェロのような最新のブラックミュージックだけではなく90年代のSMAP、主に7thや8thアルバムも参照している……というのは有名な話であり、過去MOGAKUにもSMAPの8thアルバムは現代の「シティポップ」にも通じる名盤という記事も書いた。

そして、コラボライブについて、端的に述べると最高だった。感動した。が、しかし、あのコラボライブのキムタクの動きはアリだったのか、ナシだったのか、非常に気になる。わからない人は文明の利器を使ってでも見てほしいが、イントロで体を揺らすキムタクの異常な不自然さ。とは言え、あのようなキムタクのカッコつけるような動きは今に始まったわけではなく、むしろあの動きこそがキムタクをキムタクたらしめているものであり、ceroと絶妙にせめぎ合っていたとも言える。

コラボライブが始まる前のトークで稲垣吾郎がceroと90年代の渋谷系を参照している旨の話をしていたが、僕にはあのceroとキムタクが、元フリッパーズ・ギターである小山田圭吾と小沢健二の現在の距離に通じるものを感じた。渋谷系を代表するバンドのフリッパーズ・ギターの元メンバー、小山田圭吾は最近ではMETAFIVEの一員として素晴らしいアルバムを残し、片や生活の拠点をアメリカに移し、ごくまれにメディアに出演しては昔のファンを煙に巻くような活動をしている小沢健二。つまり、ceroの「Summer Soul」のイントロでカッコをつけて踊るキムタクは未だ旧習に囚われるテレビ的なものの代表であり、そこから真正面にぶつかろうとして、最新の音楽を送ろうとしていたcero。そこの、その化学反応にこそ「SMAP×SMAP」のおもしろさが宿っており、誤解を恐れずに言うと、1/18の謎の謝罪放送での中居正広並にヒリヒリしたのだ!! おもしろかった!!

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過剰な自意識にもがく日本語曲DJ

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