ライブミュージカル『プリパラ』 観劇レポ

『プリパラ』というアニメがある。2014年7月から放映開始したいわゆる女児向けアニメで、いま流行りのアイドルものだ。その『プリパラ』が「ライブミュージカル」という形で舞台化したのでさっそく足を運んだ。

20160205-01

 

アニメ×舞台化

前置きとして、アニメ・ゲーム・マンガ作品が舞台化することについてすこし書いておく。正直なところ自分も舞台の世界についてはド素人なので間違いがあるかと思うがお許し願いたい。
古くは「セーラームーンミュージカル」や「サクラ大戦歌謡ショウ」がアニメ原作の舞台としては有名。近年では特に盛り上がったのは「テニスの王子様ミュージカル」だろうか。アニメとミュージカルの相性は良い。「テニミュ」や「セラミュ」などは実際のアニメファンの粋を超えた層からの支持もあるかなり大きい規模のイベントになっているのは周知の事実だろう。
完全に主観でデータもないのだけれど、最近は特にミュージカルに限らずアニメゲームを原作とした舞台が増えている。舞台関係の仕事をしている知り合いとすこし話して、彼も同じ感想だったのでたぶん間違ってはいないと思う。その理由は前述のとおりの相性の良さもあるのかもしれないし、プロデューサーくらいの地位になる年齢層に「オタク」的な世代だったりそういう趣味の人物が増えてきたという背景もあると考えている。これは舞台にかぎらず、テレビの業界にそういう人が増えて、ナレーションだとかにアニメ系の声優を使ったり、企画的にもそっち方面のイキがかかってるなというのを多く見かけたりするのにも繋がる話だ。もちろん「若い年齢層」を取り込もうとする狙いだとするならまさに間違いはないだろう戦略だとは思う。

すこし話が逸れた。ともかくアニメ原作舞台は増えている(主観)。特にテレビCMがよく流れているのでペルソナシリーズの舞台化なんかはご存知ではないだろうか。舞台化とまではいかないが、朗読劇も含めるといろいろな作品がメディアミックスの一環として生の舞台を選んで展開している。
舞台の場合はアニメそのままのキャストでやるということはそう多くはないが、朗読劇の場合はさすがに原作キャストが舞台に立つことがほとんどだ。個人的な見解だけれど、メディアミックスはマンガ→アニメの場合でも二次創作になると思っているので、「実写化」に対する抵抗は自分はあまりない。

”ライブ”ミュージカル

前置きが長くなった。
今回の『プリパラ』に関してはメインキャスト六人がi☆Risとして実際に歌って踊るアイドルをしているので、メインキャストはそのままキャラクターに扮して演じて歌って踊る舞台だ。i☆Risに関してはMOGAKUライターのK.すみすさんがプリパラライブレポを記事にしているのでそちらも参照してほしい。
『ライブレポ らぁらプリパラデビュー1周年記念イベント @品川インターシティホール 7/12』

結果から言ってしまえば、「ミュージカル」的な要素、つまり芝居・歌・ダンスが一体となるような部分は全体で見てかなり少ない。芝居があり、合間にプリパラにおけるライブシーンがある、そういう舞台だった。それに対して不満を書きたいわけではないので勘違いしないでほしいのだけれど、そういう意味で見出しにも書いたように「”ライブ”ミュージカル」だった。i☆Risが歌って踊るアイドルユニットである以上、最大限のエンターテイメントを選んだ結果だろう。

まず会場に入るとサイリウムブレスレットが渡される。舞台の演出に合わせて光る、というライバル作品の『アイカツ!』のライブイリュージョンや映画作品でも採用されていたギミックだ。あちらは応援するサイリウムとしての演出装置だったのだろうが、「み~んなトモダチ!み~んなアイドル!」というテーマのプリパラであることを考えると、これでみんなも「サイリウムチェンジ」できるぞ!というそういう意図であることは間違いない。素晴らしい。

舞台が始まって驚いたのだけど、ライブシーンで歌っているときに会場にいるi☆Risファンらしき人たちがポツポツと自前のサイリウムを手にしだした。「エッ、それありなのか……」と困惑していたのだけど、それは完全に自分の見当違いで、主催側としても推奨していたもののようだ。とはいうもののサイリウム持ち込みはそこまで多くはなかった。

そのライブシーン、さすがに場数を踏んでいるi☆Risメンバーは伊達ではない。キャラクターに扮して、さらにウィッグまで装備の完璧ななりきり。i☆Risでもあり、そしてSoLaMi♡SMILE、DressingPaféでもあるアイドルたちが舞台の上で躍動していた。2.5次元だとかそういう言葉では表せない熱量を感じる。

歌われた曲に関してすこし触れると、プリパラにはアニメでは使用されておらず音源化もされていないゲーム内限定のキャラクターごとの持ち歌があり、そのなかのひとつ、みれぃの「ぎゃっぷりぷりっぷー」が披露されたことを特にお伝えしておきたい。かなりレアなのでは?(めちゃくちゃかわいかった。)
もちろんアニメでもおなじみの曲はしっかりとおさえられていた。良い。

i☆Risとして、プリパラ楽曲を歌う機会はいままでもあっただろう。
メンバーは声優としてはまだ駆け出しということもあり、この作品がキャリアにおいてかなりのウェイトを占めているのは想像に難くない。その想いが、キャラになって舞台で歌うという、i☆Risである瞬間とは違った煌きに込められていたことは間違いないだろう。その瞬間はいまここにしかない。それが舞台という生の芸術と混ざり合わさった刺激的なステージだった。

おわりに

真面目なふりをして書いたのですが、さいごにいちばん良かったなと思ったところを書きます。
そふぃが「自分一人ではなにもできないの……」と落ち込んでいるところをらぁらが「そんなことない!」と励ますところがよかったです。普通は肩に手をやって励ますようなところですが、なんと顔に!手を!やっています!ゲネプロの紹介記事に画像があったのですが、さすがに勝手に持ってこられないのでリンクから見てください!

画像リンク

「アッアッ、これ……良い……」とひそかに盛り上がりました。

見られるのは今しかないぞ!
もしこれを見ているのが2/5の深夜だとしたら!まだ間に合う!千秋楽はもう売り切れっぽいが、土曜日の昼夜、日曜日の昼はまだ席がある!と思う!今しかないぞ!新鮮な熱量を感じてほしいぞ!

第二弾も待ってます!

tone

tone

主にアニメとゲームとオカルト関連の記事を書きます。
チャームポイントはとびきりのSmileです。よろしくお願いします。
tone