“2016年の世界観”を持ったアイドル

今年もよろしくお願いします。maezonoです。ここmogakuにも何回か書いてるけど、2014年のベストアイドルと言えばうどん兄弟。

で、2015年にグッと来たアイドルはおやすみホログラムとあヴぁんだんどで。

こうして並べてみて、共通点と言うか、同じ所に惹かれていて、3組とも生に溢れている。アイドルとファンの間には「輝かしいスポットライト当たるステージの世界」「学業、バイト等アイドルのプライベートの世界」「オタクの生きる世界」の3つの世界軸が在って、3つがゆるやかに繋がっているのが好きなのだと思う。ルックスがめちゃめちゃ良いとか、曲が良いとか、SNSが面白いとかは要素でしかなく、また、ライブがめちゃめちゃ盛り上がっているだけ、もしくはアイドルのアハハオホホの可視化とか、どこか一つの世界が箱庭的に突出しているのはあんまり面白く無い。アイドルブームが収束して、メロコアっぽい曲でオタクがモッシュしたり、J-POP的に良い曲、みたいなアイドルは出尽くしてもう今年がピークなのではないだろうか。プロレス用語で言う所の「ズンドコ(トラブル、内輪揉め等で混乱している物事を指す)」的要素を求めてるわけではないんだけど、平均のハードルがどんどん上がってラフでチープさを逆に求めてしまっているのかもしれない。

世界軸の件に話を戻すと、3つの世界軸がゆるやかに繋がっていると、生きてる実感を得ることができる。アイドルが生を肯定することにより、自分もまたここに生きていて、アイドルも同じ場所に生きている、と思うことができる。その瞬間がたまらなく愛しい。例えばおやすみホログラムにおいては2015年はかなみる(八重歯の方)が2014年に比べてライブでイキイキしながらフロアでクラウドサーフをしたり、Have a Nice Day!とのコラボだったりでそう思うことが多かった。

「ロックンロールの恋人」のPVでもとにかく強調されるのは躍動する脚、フットワークを魅せる足元だ。そこから同じ界隈でもあるNATURE DANGER GANGの「生きてるって何だろう 生きてるってなあに」という言葉が、元ネタのバラエティ番組を越えて突き刺さる。

そして2016年に目を向けると、ポストロックアイドルと呼ばれているsora tob sakanaがポストベルハー、ポストゆるめるモ!的であったり、あと群馬のハイタッチガールズが先述の3つの世界軸を意識的にやっている感じがする。

挙げておいて何だけど、個人的に女性の脱力ラップブームや大人の文脈遊びも2015年にピークが過ぎて、もっとユルさや作品の完成度を越えてiPhoneのボイスメモに言葉を叩きつけるような勢いが必要とされているんじゃないかと思っている。そういう流れがガンガン加速して、2016年はガールズパンクが来る。

パンクと言っても色々あるんだけど、スペインのバンド、HINDS。これ今の気分ぽくてめちゃめちゃ好みなんですが、こういうコートニー・ラヴをもうちょっとラフにした的な、ガレージロックっぽいパンクですね。しばらくはそういうバンドを追いたいです。日本で言うと、岡山のバンド、ロンリーが近いかと。

こういうアイドルいたら、とりあえず恵比寿のリキッドルームが埋まるくらいには売れると思うんですが、どうでしょう。そんな感じで今年もよろしくお願いします。

maezono

maezono

過剰な自意識にもがく日本語曲DJ

http://djmaezono.com/
maezono

Latest posts by maezono (see all)


Tags: