アニメ「ガッチャマン クラウズ インサイト」と私のしがない日常について

maezonoです。少し前にhuluでアニメ「ガッチャマン クラウズ インサイト」を見て、これは面白いから一通り見たら今の社会と交えてMOGAKUに投稿したら更に面白いんじゃないか!?と思っていたんですが、最後まで見るうちにちょっとこれは難しいな……と思い始めたのでやめます。よって、これはアニメ「ガッチャマン クラウズ インサイト」の批評や感想ではなく、僕の日記になります。

なぜ書けないか、の前に前作「ガッチャマン クラウズ」について。このアニメの素晴らしい所は序盤で顕著なんですが、SNS(GALAXのことです)で事件が解決していくくだりで人々がSNSって素晴らしい!現実をアップデートできる!みたいに喜んでいて、いやこのまま皆がGALAXを盲信するのはヤバくないですか?みたいな違和感を、演出でハッキリ出さずに違和感の膜を一枚隔てたようなベトッとした気持ち悪さで表現している所だったんですよ。あと悪役のベルクカッツェ。これは、もう、映画「ダークナイト」のジョーカーのタラコパスタ版をきちんと体現してますよね。いきなりタラコパスタの話をしてどうしたんだと思われるかもしれませんが、これ日本語ラップなら定番の例えで。パスタってのはイタリアの料理で。そこにタラコを足すことにより日本オリジナルの料理になるわけですね。つまり単にジョーカーにインスパイアされただけではなくて、きちんと日本のアニメとしてのアレンジを加えて、アップデートされた上のジャパニメーションオリジナルの悪役となっている。そういうワクワク感もありました。まあ、最終回に向かうに連れて何となくまとまったようでまとまらずこちらのテンションも下がってしまったわけですが……

で、本題!続編である「ガッチャマン クラウズ インサイト」ですよ。やっぱり一話から今回は新しい切り口があるのか!?とワクワクもさせた上で前作が着地にちょっと失敗した分うまくまとめようとしていたラストは良かったですし、新キャラのつばさちゃんもかわいい!面白いかつまらないかで言えば面白い……のですが。ここからが本題。中盤から「空気と同調圧力」がテーマになってくるのですが、その圧倒的に難しいテーマに立ち向かおうとしてわかりやすく、平易に描こうとしたあまり、問題が矮小化されてやっぱりちゃんと描けていないんじゃないの?という気持ちがどんどん大きくなってしまって……

ここから先は重箱の隅をつつくような話になりますが、やっぱり首相公選がちょっと……宇宙人が急に成長したから立候補OKって何?あと地上波が特定の候補をひたすら持ち上げてるのは日テレ放送の番組としてもいいのか?あの番組はケーブルテレビか何かなのか?それから「空気」を「くうさま」というキャラクターで表現していたけどちょっとあれも平易になり過ぎじゃないかなと……同調圧力の問題は皆が一つになろうというだけの問題でもないし、あと劇中で「楽しい」か「楽しくないか」みたいな二項対立があったけどその選択肢がもう「東京」の立川っぽい考え方と言うか、そこから逃れられない人も結構いるのでは?みたいに考え始めてしまって……

上に挙げた要素はアニメ全体として見たら小さな、エンターテインメントじゃん、と言えばそれで終わりそうな話かもしれません。でも、いち「衆愚」の僕としては、そこをきちんと細部まで描いてもらわないと自分事として捉えられないんですよ。結局「なんか大変そうだな」と思うだけで。例えば「北斗の拳」の序盤で種籾を持っているおじいさんがいるんですよ。そのおじいさんは種籾を撒いて育てて食糧を増やす、今日より明日を見つめて生きる、そういう希望を持ったおじいさんなわけですね。結局殺されちゃうんですが、やっぱり「なんか大変そうだな」と思う訳ですよ。なぜなら核戦争後の世紀末に生きていないから。核戦争後の世紀末に生きていたら「僕も目先の幸せだけに囚われずに長い目で村を救う希望を作ろう」と思うかもしれませんが。もしくは「俺がイモータン・ジョーだったら清野菜名と武田梨奈を真っ先に嫁にする!」と思うかもしれません。これ別の作品だけど。そういうわけで「ガッチャマン クラウズ インサイト」は「ありえたかもしれないSFエンターテイメント」として見れば面白いかもしれません!オススメです!

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過剰な自意識にもがく日本語曲DJ

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