ボンクラ向けアイドル映画として「ICHI」を再評価する!!

maezonoです。今回のテーマは座頭市です。座頭市と言えば、勝新太郎だったり、北野武を連想するかもしれませんが、今回は綾瀬はるかを主演に「ピンポン」等の監督でもある曽利文彦がリメイクして2008年に公開した「ICHI」についてです。座頭市をテーマにしたと言うことで当然ながら勝新太郎や北野武と比べられてしまう本作ですが、実はボンクラ向けアイドル映画として非常に優れており、どちらかと言えば「マトリックス」やサム・ライミ版「スパイダーマン」等と並列に語られるべきなのでは?と思っております。と言う訳で「ICHI」が優れている点を3つ挙げます。

  • 映画館のスクリーンで体験する綾瀬はるかの魅力!

2008年に公開された映画の感想に「映画館のスクリーンで見ろ」と書くのは非常に後出しジャンケンっぽくてズルい感じがしますが、この映画はスクリーンで見てこそだと思っております。主演の綾瀬はるかさん、盲目で旅をしているという設定なんですが、行く先々で酷い目に合ったりで服がボロボロなんですね。にも関わらず映画の8割くらいはずっと顔が綺麗なままなんですよ。化粧品のCMみたいに。これ、DVDだと単に「なんで服がボロボロなのに顔は綺麗なんだよwww」ってネタにされてしまいそうなんですが、スクリーンで見ると、完全に圧倒されてしまうんですねこれ。振り向く瞬間、抜いた刀を鞘に納める瞬間、全てスクリーンで機能するための工夫なんですよ。

  • 大沢たかお演じる藤平十馬の存在!

この映画、綾瀬はるか演じる市だけでなく、もう一人主人公が登場します。それが大沢たかお演じる浪人、藤平十馬。彼の存在が非常にボンクラ的と言うか、「冴えないけど本気を出すと実はヒロインより強い」って設定、これ完全に「マトリックス」じゃないですか。と言うかボンクラ映画だいたいそんなストーリーな気がしませんか?「タクシードライバー」とか。あと「マトリックス」では一応モーフィアスに導かれて赤いカプセルを飲んで力に目覚めるくだりがありますが、今回の大沢たかおが成長するきっかけは「トラウマの克服」となっております。ウダウダ言ってないでさっさと行動しろということですね。

  • 「中期綾瀬はるかサーガ四部作」としての「ICHI」!

「中期綾瀬はるかサーガ四部作」というのは僕が勝手にそう言っている概念ですが、この映画が公開された2008~2009年というのは非常に優れた綾瀬はるか主演作品が連続して公開された時期であり、しかもそれらの作品を時系列に並べると300年の歴史を横断する壮大なサーガとなり、その最初の物語が「ICHI」なわけですね。なので座頭市の「ICHI」というのは建前で「最初の物語」としての「ICHI」なのかな?という深読みもできます。MOGAKU読者向けに言うとスーパーファミコンの名作RPG「LIVE A LIVE」の綾瀬はるか版とも言えるでしょう。以下、この時期の主演作を時系列に並べます。なお実際の上映順は別です。

  • 前近代(1800年代)……「ICHI」
  • 近代(1979年)……「おっぱいバレー」
  • 現代(2008年)……「ハッピーフライト」
  • 未来(2070年)……「僕の彼女はサイボーグ」

そう、綾瀬はるかは1800年代~2070年までをかけてボンクラとヒロインの関係を演じているわけです。「おっぱいバレー」は中学教師と中学生の映画、「僕の彼女はサイボーグ」はやはり平凡な大学生とサイボーグの映画、この中でも「ICHI」はリメイクという名目によって低評価を受けがちですが、改めてエビソード1、未来まで続くボンクラストーリーとして見ると新しい魅力が立ち上がってくるのではないでしょうか。オススメです!

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過剰な自意識にもがく日本語曲DJ

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