私たちは演じているのか? 舞台版「じょしらく」

maezonoです。少し前の話ですがネットフリックスが日本に上陸しました!個人的にはウォシャウスキー姉弟のドラマ「センス8」が気になる限りですが、実はもうHuluに加入してこの辺り非常に迷う所です。Huluは海外の映画やドラマだけではなくて日本のコンテンツもグングン充実しているのでネットフリックスがどこまで追いつけるのかという所です。そんなHuluで配信しているのが舞台版「じょしらく」です。原作は久米田康治(作画はヤス氏)の漫画であり、楽屋での雑談を中心としたコメディであり、所謂「空気系」と呼ばれるジャンルの一つであり、その原作をアイドルグループ、乃木坂46が演じたものが舞台版の「じょしらく」となります。

jyoshiraku

原作は「空気系」と書きましたが、この舞台、5人のキャストが以下の役を同じキャストで演じています。

  • 楽屋で何気ない会話をしている女性落語家
  • 架空のアイドルである「SUGAR SPOT」のメンバー
  • 乃木坂46のメンバー

肩の力を抜いて見ることができるコメディと思いきや、アイドルグループの乃木坂46が乃木坂46を演じているメタ構造となっています。観客は常にどの役を「演じて」いるのか考えなければなりませんし、本人たちもこの3つの立場に翻弄されます。

舞台の終盤、一人だけ女性落語家を演じ続ける防波亭手寅(役名)に対して乃木坂46のメンバーがこう諭します。

もう、演じなくていいんだよ。

が、しかし、乃木坂46を「演じる」ことができない手寅が返します。

あなたたちは演じていないの?

このやり取りが突き詰めているものは演じていることの否定ではありません。むしろ、劇中ではアイドルである乃木坂46を演じることは肯定されています。それは立川談志氏の言葉「落語は業の肯定」にも繋がり、観客の私たちにも「本当の自分」とは何かを問いかけています。SNSで多くのアカウントを使いこなし、シェアする様子は何かと揶揄されがちですが、それらは美しく着飾った自分ではなく、裏も表も両方「本当の自分」と言えるのではないでしょうか。今ならHuluに加入するだけで見ることができるので!オススメです!

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過剰な自意識にもがく日本語曲DJ

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