“一夫多妻制アイドル”清竜人25はアイドル界の寵児となるか?!

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もうコンセプトだけで大勝利な感じもするが”一夫多妻制アイドル”清竜人25が今めちゃくちゃホットなユニットなのである。

・清竜人25とはなんぞや?

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“清竜人25は清竜人とその妻6人から構成されたアイドルである。”…正直この時点でかなり意味不明だ。そもそもアイドルは女性ならば処女性というか、異性の存在を感じさせない神秘性のようなものが支持母体のはずだし、男性アイドルの場合も然りのはずだ。しかし清竜人25の女性陣は全員清竜人の嫁という設定である。当然姓も全員清。ラモーンズみたいだが意味合いが違う。ということは竜人も既婚者という(しかも嫁が沢山居る)設定である。そもそもこのユニットにおける”アイドル”というのは竜人の事なのか?それとも夫人のほうなのか?仮に夫人がアイドルだとしたらその夫である竜人って夫人のファンにとってどういう立ち位置なんだ??というどうでも良い疑問が次から次へと出てくる。が、ここまで書いといて言うがそんな疑問や謎はこの清竜人25の魅力の前ではめちゃくちゃ些細な事だ!

なぜならこの清竜人25は「天才・清竜人がやりたいことをやってるだけ」のユニットであり、そしてその清竜人25がここ数年の無数のアイドルが日本中に存在する状況において画期的なボップユニットであり、活動開始からたった1年でアイドル界における台風の目的存在だからである。

 

・清竜人という天才界の変態

清竜人くん(現在26歳)はもともと星野源よろしく、サブカル女子などにも人気だった天才シンガーソングライターだった。爽やかかつ線の細い見た目で「痛いよ」を始めとした名曲を生み出し飛ぶ鳥も落とす勢いで人気を獲得していった。ただ何を思ったのか4thアルバム『MUSIC』あたりから明らかにその”オシャモテフェミニンシンガー”路線から大きく脱線し始める。


シンガーソングライターとして圧倒的な才能を持つ清竜人くんがまだそれなりに普通だった頃。とはいえ曲も詩も文句なしに素晴らしい。

 

「ねえ、聴こえてる?」という台詞で始まる、アニオタにはアニメ『ドラゴンクライシス!』の主題歌としてお馴染み堀江由衣の「インモラリスト」を作詞作曲したのも実はこの清竜人くんであった(OPは清竜人作・堀江由衣歌唱、EDは前山田健一作・ももいろクローバー歌唱の「ミライボウル」と、今にして思うと『ドラゴンクライシス!』って音楽面に関してかなり強いアニメだったなぁ…)。そんな「インモラリスト」のセルフカバーを始め、4枚目のアルバム『MUSIC』は突然アイドルに目覚めた清竜人が作った痛すぎる曲が大量にぶち込まれていてファンが騒然となった。ちなみにこの作品、女優の多部未華子参加で有名ですが声優の堀江由衣、佐藤聡美、相沢舞なども参加しておりオタク要チェックだったりする。

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何かに目覚めてしまった清竜人くんの、伝説の『MUSIC』再現ライブ時のお姿。

そんな天才過ぎたせいか突然アイドルに目覚めファンを置いてけぼりにした清竜人くんが、その天才の赴くままに結成しちゃったのが何を隠そう一夫多妻制アイドル“清竜人25”なのである。

・異質すぎるコンセプトと圧倒的に完成された楽曲

という事で6人の”リアル俺の嫁”を迎えた清竜人が2014年末に「清竜人25」としてデビューし、そんな新婚夫婦たちのデビュー曲「Will?You?Marry?Me?」がリリースされた。曲は嫁たちがAメロ、竜人がBメロ、サビを全員で歌うという意外と分かりやすい構成の、ファンクの要素も感じさせられるノリの良いポップナンバー。…あれ?あれれ?これめっちゃ良い曲じゃね??コンセプトがしっかり伝わる歌詞に男女完成ボーカルの心地よさ、途中入るラップの”10年代アイドル曲”感、横ノリの心地良いメロディ…清竜人がただのアイドル趣味の変態でない、屈指のソングライターである事を見事に証明した曲だと僕は思う。正直『MUSIC』はやりたい事と天才性が暴走してしまった結果、決して聴きやすいアルバムではなかっただけに「これはきた!」と思わせてくれるポップナンバーだった。

が、竜人くんはやっぱりというかなんというか、俺たちの期待を裏切らない変態で居てくれたのだ。

3rdシングルMr.PLAY BOY…?」の冒頭の歌詞に注目してもらいたい。

 

YO YO スケベ スケベ  電光石火のスケベ スケベ

YO YO スケベ スケベ  空前絶後のスケベ スケベ

YO YO スケベ スケベ…

自分の嫁にいきなり「スケベ!スケベ!」と連呼させる詩を書いたのはおそらく清竜人が宇宙初なのではないだろうか。こんなアホな歌詞をこのコンセプトのユニットで良質な曲に乗せて歌えるのなんてこの世にこの人ただ一人だろう。ちなみにその後の歌詞も竜人くんのナルシズムが爆発してて最高なので気になる方は動画でどうぞ。

 

清竜人25は各方面で様々な取り上げられ方をしていて、個人的にReal Soundの記事がこのユニットの魅力を的確に書いている気がする。ここではアイドルのタブーに触れたユニークなコンセプトと、アイドルというジャンルの持つ”虚栄を演じる快楽”をうまく利用した演劇性が売りではないかと書いてある。確かにライブは竜人が歌って踊り嫁にちょっかいをだしイチャつき、観客がそれを囃し立てるというかなり独特なステージではあるが、それにはある種”清竜人25”というユニットの寸劇を楽しんでいるかのような快感がある。ユニット側も観客もお互いがそのコンセプトと”暗黙の了解”を理解した上で楽しむのが近年増加してきたコンセプトメインのアイドルにおいて重要なのである。

CINR.netの記事ではインタビューの中でアルバム作成にあたり清竜人がアイドル音楽会では著名なアレンジャーなどを使った経緯やコンセプトについての考えなどが載っている。

と、ここまできてやはり思うのはこの清竜人25を売り出すにあたって清竜人は曲作りや売り出し方に関してかなり徹底しているということ。こうした徹底した姿勢が影にあってこそ、近年本当に飽和状態となっているアイドル業界において清竜人25は斬新なコンセプトと頭一つ抜けた楽曲のクオリティによって確実に強い存在になりつつある。彼はシンガーでありソングライターであり、また優秀なプロデューサーでもあるのだ。

ライブでは美女が6人も居るにも関わらず視線は清竜人にいってしまう。これぞカリスマ。

 

・清竜人は僕ら世代の岡村靖幸!?

こんな事を書くと反論も多そうだが、個人的に今の清竜人は2010年代の岡村靖幸的ポジションではないかと思う。もちろんこの二人は作ってる曲もやってる事も結構違う。共通点は”歌って踊れる変態”ってとこだけな気もする。しかし女に向かって「黙って俺についてこいよ」だの「ベイビー」だの「今夜は返さない」だのといった歯が浮くセリフを堂々といって様になるのはこの二人くらいだ。また清竜人25の楽曲にも岡村靖幸同様ファンクをベースにしている事が感じられる。若かりし岡村靖幸をリアルタイムで体験できかった僕のような10?20代にとって、清竜人はリアルタイムに現れたセクシーでチャーミングな男性シンガーなのだ。

 

・で、最後に

とにかく!清竜人25はアルバムをリリースし、初のワンマンツアーを敢行している今が一番注目すべきタイミングなのだ!そしてなにより清竜人の飽きっぽい性格からしていつ終わってしまってもおかしくないユニットなのだ(本人もインタビューのなかで”これからの事は考えてない”と言っている)。だから今こそ楽しまなければならないのである。

アイドル戦国時代を抜け出る一夫多妻制アイドル、清竜人25に大注目ですよ!

K.すみす

K.すみす

白とチーズとペンギンと音楽と野球
K.すみす