2010年代の邦楽アルバム・ベスト100(maezono編)


maezonoです。MUSIC MAGAZINEの2015年8月号の特集が「2010年代の邦楽アルバム・ベスト100」でした。

musicmagazine

音楽ライター25人が各25枚ずつ選んで載っている今回の特集。結果は本誌を読んで確認して頂きたいのですが、特に異論を唱えるつもりは無く、面白い特集だったのでおすすめです! ですが、せっかくですので、ここに私が選ぶ2010年代の邦楽アルバムベストを記します。10年後、いやそれ以上先でも聴き続けたいアルバムだったり、ライブやパーティーの記憶が強く焼き付いている1枚など、MUSIC MAGAZINEと異なりますが以下のルールとします。

  • 1アーティストにつき1枚としております。
  • 「特におすすめの10枚」と「おすすめの90枚」に分けました。その中での順位付けはしていません。
  • 「アーティスト名 / アルバム名」です。オムニバスアルバムはアーティスト名を「V.A.」としています。

そんな感じです。では「特におすすめの10枚」から!

  • 住所不定無職 / GOLD FUTURE BASIC,

jfm_gfb

他人に勧めたい、という意味ではこの1枚。能天気でポップネスが詰まっていてソウルフルでファンキーの上で跳ねる日本語。「IN DA GOLD,」の歌詞の中で引用元を次々挙げてる所がありますがあまりそういうのを意識しなくてもとにかく楽しくなれたりもするのでオススメです。

  • 坂本慎太郎 / ナマで踊ろう

ss_no

本家MUSIC MAGAZINEでは堂々1位に輝いていて、なおかつ上に挙げた「GOLD FUTURE BASIC,」とはある意味真逆に位置する作品。全てを無くしたディストピア世界で「ナマで踊ろう」と唄う虚しさ。その虚しさはやはり音楽というカルチャーを越えて数年後の日本を示しているのかもしれません。

  • AKLO / THE PACKAGE

ak_pa

  • KOHH / MONOCHROME

kohh_mono

日本語ラップではこの2枚。僕は自分でラップをするわけではないので、ラップの技術的な新しさ、巧さには触れることはできませんが、AKLOはラップをすること、KOHHは自由に生きること、テーマは違えどどちらも新しいストイシズムとしての表現をヒシヒシと感じます。故に、カッコイイと思うし、おそらく10年後も色あせることはない名盤であると考えています。

  • やけのはら / THIS NIGHT IS STILL YOUNG

yake_tnisy

こちらもヒップホップのアルバムではあるんですが、今聴くと当時一番クラブに行っていた頃の記憶がフラッシュバックすると言うか、江の島のオッパーラで窓から入る朝日に照らされながら踊った記憶や代官山UNITで迎えた腕の毛が震えるほどの四つ打ちのキックが鳴る瞬間などなど……この時期にやけのはらさん周辺のアーティストが出るパーティーに遊びに行っていたりで、そういう思い入れが特に強く焼き付いてる1枚です。

  • うどん兄弟 / ラストアルバム vol.1

ud_la

最早SNSや自分のblogだけではなく、このMOGAKUでも幾度となくその日常のかけがえの無さとその煌めきを唄う、大・大・大名盤としてレコメンドしておりますが、これ漫画で例えると「あずまんが大王」なんですね。日常はいつか終わりますが、かと言って燃えるような青春を送るだとか、悲観になったりもせず、ただ、流れて行く、それこそがかけがえの無いものだと。ホントこれ以上のアイドルポップスの名盤は数年出ないのではないでしょうか。

  • 大森靖子 / 絶対少女

so_ze

大森靖子さんを初めて見たきっかけが、偶然遊びに行ったライブにて対バンで出演していてそこでガーンと夢中になってしまったんですが、とにかく言葉で刺そうとする力。それはキャッチーな部分でもあり、きちんと今を切り取っていてそこにソウル、と言うかSEEDAやNORIKIYOのような魅力を感じました。が、その後に出たこのアルバムは間違いなくJ-POPを更新しようとしていて、その階段を猛烈に駆け上がってる最中の作品として、2ndの「絶対少女」を選びました。

  • YUKI / FLY

yuki_fly

およそ10年前、2005年に発売されたアルバム「joy」は彼女が「元JUDY AND MARY」という名前がどんどん離れて行く、キーになった作品、と思っているのですが、同時に日本のガールズポップにおいて「joy」が大きな壁になっている部分もあり、その巨大な壁を自らの力で再び壊して、まだまだ最先端のガールズポップを続けて行く、という強い意志を感じたのがこのアルバムであり、また「誰でもロンリー」なのかなと。

  • 銀杏BOYZ / 光の中に立っていてね

gin_hika

銀杏BOYZを初めて聴いた時、ものすごく音がデカいと思った。それは東京事変「教育」とかPerfume「GAME」みたいな音圧的な意味ではなく、壁に叩きつけられるような勢いで。このアルバムを再生した瞬間、1曲目のノイズでああ、これだ!と感じた。そういう芯の部分は同じと感じつつ、9年間の間には変わっていったものも多すぎて。その「変わること」「変わっていくこと」がテーマになっているんだけど、ネガティブな意味だけではなくて、その中でのポジティブなもがき方を提示しているアルバムであり、デビュー作同様、長く聴かれるアルバムになるのではないかと。

  • AI / MORIAGARO

ai_mori

今の日本語R&Bは90’s回帰だったり、他のジャンル同様ライブ向けになって行ったり、所謂Daft Punk「Random Access Memories」以降のディスコハウスっぽい曲だったり色々ありますが、2013年に出たこの作品は、過剰に共感や物語性に寄るわけでもなく、ひたすらEDMでブチアゲるわけでもなく、色んな要素が文字通り「MORIAGARO」の名の下にマッチしている名盤かと。

以下、「おすすめの90枚」となります。長いので、何かの機会に1枚程度覚えていたらという感じです。

  • aiko / 泡のような愛だった
  • AIRA MITSUKI×Saori@Destiny / X -PARK OF THE SAFARI-
  • AKB48 / ここにいたこと
  • BASI / RAP U
  • Berryz工房 / 6th 雄叫びアルバム
  • Bushmind / Midnight Wander
  • cero / My Lost City
  • Chara / Dark Candy
  • CHIYORI / WALKING TO THE SUNRISE
  • COMA-CHI / Beauty or the Beast?
  • cro-magnon / joints
  • DJ FUMIYA / Beats for Daddy
  • DJ SOULJAH / BE MY GUEST
  • DJ オショウ/ コケラオトシ
  • Dorian / melodies memories
  • DOTAMA / 音楽ワルキューレ
  • ERA / 3 WORDS MY WORLD
  • Especia / GUSTO
  • EVISBEATS / ひとつになるとき
  • GAGLE / VG+
  • Happiness / Happy Time
  • Jambo Lacquer / IRISHCREAM
  • JASMINE / Complexxx
  • KMC / 東京WALKING
  • KREVA / SPACE
  • LBとOtowa / インターネットラブ
  • LIBRO / COMPLETED TUNING
  • LUVRAW & BTB / ヨコハマ・シティ・ブリーズ
  • MAS / 口化ヶ番長
  • NATURE DANGER GANG /?THE BEST OF NDG NONSTOP MEGAMIX
  • Negicco / Melody Palette
  • NORIKIYO / メランコリック現代
  • Olive Oil / Left & Right
  • Perfume / LEVEL 3
  • PES from RIP SLYME / 素敵なこと
  • PUNPEE / Movie On The Sunday
  • Rinbjo / 戒厳令
  • RIP SLYME / GOLDEN TIME
  • SALU / COMEDY
  • Salyu×Salyu / S(o)un(d)beams
  • SONPUB / Mother Ship
  • stillichimiya / 死んだらどうなる
  • STUDIO APARTMENT / にほんのうた
  • Superfly / Force
  • TAMTAM / Strange Tomorrow
  • tengal6 / CITY
  • tofubeats / lost decade
  • tricot / THE
  • V.A. / FRESH EVIL DEAD
  • V.A. / なんできみはぼくよりぼくのことくわしいの?
  • V.A. / キラキラ 魔女ッ娘 CLUV
  • V.A. / 160OR80
  • younGSounds / more than TV
  • ZAZEN BOYS / すとーりーず
  • ZEN-LA-ROCK / THE NIGHT OF ART
  • アカシック / コンサバティブ
  • アラゲホンジ / たからかぜ
  • エミマイヤーと永井聖一 /?エミマイヤーと永井聖一
  • きのこ帝国 / フェイクワールドワンダーランド
  • サンボマスター / きみのためにつよくなりたい
  • スカート / サイダーの庭
  • タルトタタン /?TETRAD ENHANCE -TARTETATIN REMIX ALBUM-
  • チャットモンチー / 変身
  • どついたるねん / BESY HITS
  • パスピエ / 幕の内ISM
  • ハラフロムヘル / ファウスト
  • メロン記念日 / MELON’S NOT DEAD
  • モーニング娘。 / 14章 ~The message~
  • 花澤香菜 / clarie
  • 環ROY / ラッキー
  • 後藤まりこ / 299792458
  • 佐々木希 / NOZOMI COLLECTION
  • 在日ファンク / 笑うな
  • 坂本真綾 / シンガーソングライター
  • 柴田聡子 /?しばたさとこ島
  • 小林勝行 / 神戸薔薇尻
  • 上江洌清作 & The BK Sounds!! / アイランド
  • 神門 / 神門
  • 星野源 / エピソード
  • 青山テルマ / Lonely Angel
  • 赤い公園 / 公園デビュー
  • 相対性理論 / TOWN AGE
  • 中村舞子 / 7→9
  • 椎名林檎 / 日出処
  • 東京女子流 / Limited addiction
  • 米津玄師 / YANKEE
  • 片想い / 片想インダハウス
  • 木下美紗都 / それからの子供
  • 蓮沼執太フィル / 時が奏でる
  • 79 / ENJOY YOUR TRIP

 

普段のMOGAKUは知的欲求心を刺激し、カルチャーをサーフするあなたにピッタリのエントリが日々更新されています。Twitterに登録されている方はMOGAKUアカウント(@MOGAKU_blog)をチェックしてみてください。

maezono

maezono

過剰な自意識にもがく日本語曲DJ

http://djmaezono.com/
maezono

Latest posts by maezono (see all)


Tags:
No Responses