FLOWERS -Le volume sur printemps-(春篇)

一月以上落としましたリバーです。先週誕生日を迎え26歳になりました。友達からゴーストフェイスキラーのアナログを頂きました。嬉しかったです。

さて、本日はそれに絡めてですが、FLOWERSという百合ゲーの紹介をしたいと思います。百合が好きな人は絶対買った方がいいです。以上です。続き読んだらネタバレあるので、絶対に読まないでください。

 

 

【前文】

今年の4月から異動になりソフトウェア開発をしているのだが、元が運用系SEだったものでわからないことだらけで、悪戦苦闘している。プログラミング経験がほとんどない上に開発の常識も知らない。20代も中盤に差しかかかり、新人として見られない年齢で本当に何も解らないという現状は客観的に見ると大層、印象が悪いことだろう。周りの先輩は心優しくフォローをしてくれるが、先輩の日報にあった「教えることも重要だが、納期を考えると新規者の分は自分でやってしまった方が自分の精神衛生上いい」という社会人として限りなく上質なオブラートに包んである投げ出したい宣言は心に来るものがあった。最初は元気だけはやる気だけは強く持って、解らないなりに壁にぶち当たって行こうと覚悟を決めて臨んでいたが果たして、その気力は今もあるのだろうか

 

 

「おはようございます」

「おはようございます」

厳かな朝の挨拶が、灰色のオフィスにこだまする。

社会の歯車と化した労働者たちが、今日も機械のような無表情で、背の高い門をくぐり抜けていく。

汚れを受け入れた心身を包むのは、深い色のスーツ。

スーツのズボンは乱さないように、黒いネクタイは翻らせないように、きびきびと歩くのがここでのたしなみ。

もちろん、遅刻ギリギリで走り去るなどといった、はしたない労働者など存在していようはずもない。

私立リリアン女学園。そうここは私立リリアン女学園。そうなんだここは私立

リリアン女学園なんだ。

 

 

最近、頭おかしくなるくらいに女子高生になりたい。頭おかしくなってもいいから自分のことを女子高生だと認識したい。戸籍も他人の目も自分の思考も超えてただ自分を女子高生だと信じる強い心が欲しい。目の前に広がるjavaの無限とも思えるソースコード、自信を持って書いたfor文は虚しくエラーを発する。「どうしてわかってくれないの?」「どうして察してくれないの?」「何が気に入らないの?」PCに向かってヒステリックに発狂する寸前のこの片思いにも似た少女漫画のような心情は悲恋にも似ている。

 

 

【本題】

今日はInnocent Greyから発売されているFLOWERS -Le volume sur printemps-(春篇)という百合ノベルゲームの紹介をしたい。

どういったゲームなのかというのはOPを見てほしい。下記

近年、薄れてしまったマリア様がみてる全盛期時代の聖域性を持ったオールドスクールな百合作品だというのは察してもらえただろうか。カタカナのミッションスクールにアミティエという意味不明な疑似友人制度、おまけにこの学園で行なわれる体育の授業は全部バレエだ。最高だ。美しい画風で描かれる学園風景はまるでイコンの展示会のように心が洗われる。映画、小説を多く引用したテキストに、普通に物語を進めていたら絶対に解けないようなミステリ要素、これもまた素晴らしい。映画、小説の元ネタはわからないし、ミステリに関してもググって答えを見たところで、なぜそうなるのかということもいまいち解らなかった。それでもいいと思う。例えば、百合アニメ、いやゼロ年代のポップカルチャーの一つの到達点とも言えるアニメ「ストロベリーパニック」で「地球温暖化」というシーンがある。下記

全く持って意味不明。しかし、自分はこのシーンを見ている時「要様が自分では到底たどり着けない高尚な思考で光ちゃんを口説いてる。私も口説かれたい」と思った。理解する必要なんてないのだ。ただ流されるままその雰囲気に飲まれればいいのだ。

 

 

 

「わからないことは全部調べてほしい。会社だけでなく実生活でもそういう癖をつけてほしい。それがきっと君の力になるから」

私が今の現場に来て最初に言われたことである。開発の現場はシビアだ。わからないことを放っておく人はいつまで立っても何もわからないままだ。先輩は私にそうなってほしくなかったのだろう。本当に尊敬できる先輩である。ただ、地球温暖化など意味不明な言い回しで下級生を口説くシーンを見て、特に不思議に思わずにそれを受け入れた自分は果たして根本的に開発というものに向いているのだろうか、不安は積もるばかりである。

私はきっとあまりにも有名な無知の知というソクラテスの思想を大いに勘違いしていたのだと思う。いや、世界史だけは得意だった私はただただ都合よく無知の知という言葉を解釈してしまったのだろう。知らないことを知ってるから俺は強いくらいにしか考えてなかった。そこから発展させた考えがなかった。本来の意味だと「真の知への探求は、まず自分が無知であることを知ることから始まる」という意味だ。これから知を探求するにあたっての心構えの話だった。「わからないことはわからないし全部わかるなんて無理な話だから、わかる必要なんてない。」私のこの考えは間違いなく現状に悪影響を与えた。わからないことをわからないで終わらせる人間がPCと会話なんて出来るはずがない。

 

 

 

「私も貴方の全てが知りたい」

FLOWERS -Le volume sur printemps-の主人公、白羽蘇方は想い人に告げる。思えばこの作品は「解りたい」という感情は一つのキーワードだった。友人、親友、想い人を解りたい。

解るための努力も怠らない。そしてその努力はしっかりと相手に伝わる。ああ、なんと健気で美しく見える姿だろう。それに比べて私はどうだったかと考える、膨大に書かれたソースコードの前でただ頭を抱え、「女子高生になりたい」と念じる日々、情けない。先輩は「PCは素直だから、誤解なくちゃんとやりたいことを書いてあげれば解ってくれるよ」と言った。FLOWERSと開発は同じなのだ。PCのことを理解する努力をして、誤解なくちゃんと自分の気持ちを伝えてあげれば、想いは伝わるのだ。

FLOWERSという作品は春、夏、秋、冬と続くシリーズ物で現在は春と夏が発売されている。私は昨日、春をクリアし今日、夏をAmazonで買った。あと基本情報技術者試験も申し込んだ。思えば私が開発という現場に来たのは、春だった。何年後かにFLOWERSが冬編で完結する時に、自分が春編で学んだ「解る努力」というものを駆使してどのような技術者になっているのか、不安ではあるが藻掻いてみたいと思う。

 

 

以上、FLOWERS -Le volume sur printemps-(春篇)のレポっす

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