現代のシティポップ感にも通じる名盤か!?「SMAP 008 TACOMAX」

日曜担当のmaezonoです。今回も「○○か!?」という東スポメソッドを使用しております。今回は1996年に発売したSMAPの8枚目のアルバム「SMAP 008 TACOMAX」について書きます。SMAPの歴史としては森且行が脱退する前の最後の6人体制でのアルバムとなっております。

smap008

 

まず、楽曲のクオリティの高さ。前作「SMAP 007 Gold Singer」と同じく、殆どの楽曲をニューヨークでレコーディングされており、トラック、アレンジのクオリティが高い!ファンキーでソウルフル。2015年に聴くと、これはDaft Punkの「Random Access Memories」と並列に聞くこともできるし、その上に普遍的なポップスが乗っているという構造が近年の「シティポップ」的ではないかと思うんですよ。

2015年上半期のバンドシーンを振り返る。「シティポップブーム」の本質とは?

そして最新のシティポップであるcero「Summer Soul」、そもそも2015年における「シティポップ」については上記の記事が詳しいので参考にしてください。

次に歌詞について。この頃のSMAPの歌詞で頻出するシチュエーションは「あくせく働きながら君(=リスナーの女性)に夢中なボク」ですが、これらの要素が極まっているのが8枚目のアルバムなのです。まず2曲目の「気になる」。1番がテレビの録画を失敗した、2番が欲しい服が買えなかった、そしてこれらの「気になること」と並列に3番で「サヨナラした君」が並んでいるのです。この日常の何気ない生活とメッセージ性をしつこくリンクさせる曲が続きます。ひたすら失敗しても人生を続けて行けと励ます「俺たちに明日がある」、「どんないいこと」、そして8曲目の「それじゃまた」。この唄い出しが凄い!

信じてると夢はかなう それはあやしい

だから人はうたうのかなぁ みんなの願いだから

いきなり夢は叶わないかもしれないと言い出すアイドル!この曲もやはり人生は色々あるけど体に気を付けて頑張って行こうぜ、という曲なのですが、これらの曲が全て伏線となっていることが最後の曲「胸さわぎを頼むよ」です。

胸さわぎを頼むよ Oh 謎のまま 今を攻めて生きて

買い物にもつきあうし 花も贈ろう

この気持ちを頼むよ Oh くちびるで そっけないフリして

恋は夢や情熱を Don’t you know?

かりたてられたいから

こ、この、サビ、、(肩を震わせながら)、あくせく働きながらも君に夢中で、なんとか明日も生きて行こうよと強く歌うのは、「胸さわぎ」が欲しいから、恋や愛を越えて圧倒的な生の肯定なわけですよ。この生の肯定って、現在のパーティーや日常を虚しさをそのまま歌詞にする2015年の「シティポップ」の先を示しているのではないかと思うんですよ!そうでしょう!その答えは今ならブックオフで100円~250円程度で買えるので!是非!


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過剰な自意識にもがく日本語曲DJ

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