“INK” – 何度も死んで塗り進む新感覚2Dプラットフォーマー

というわけでtenkyoです。

先日、”INK”というゲームをプレイしたので、ここでご紹介したいと思います。

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“INK”はZack Bellという開発者による個人開発のゲームで、Steam Greenlightで支持を受け、先日Steam上でも購入できるようになりました。
今回のバージョンは、以前itch.ioで配信されていたデモバージョンから、複数のレベルの追加、ボスの追加などが行われています。

プレイ時間は1時間~1時間半程度で、Steamでの販売価格は¥448円です。


“INK”は、ナタデココじみたプレイヤーキャラクターを操作して、敵を倒してゴールを目指すという2Dプラットフォーマーです。

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“INK”の特徴は、その名の通りインクと色にあります。
“INK”のレベルがスタートした直後、画面上ではプレイヤー以外のものは何もありません。
しかし移動してみると、プレイヤーの足元(?)にインクが塗られていき、そこに地面があることがわかります。

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さらにプレイヤーは空中で一度だけジャンプすることが可能で、そのタイミングでインクの飛沫を四方に飛ばすことができます。これも、壁や地面や天井などに触れることで、その輪郭を明らかにしていきます。

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もし途中で死んでしまっても、そのプレイ中に塗った部分はそのまま残ります。
これを繰り返して、ステージに色を塗りながら足場を確認しながら進んでいく、というアクセントが加わった2Dプラットフォーマーなのです。
着地したりジャンプをするたびに飛び散るインクの色が変わるので、何度もプレイをしていくうちにステージの色が塗り替えられていく、という様はかなり面白いですよね。


インクでフィールドを塗り替えていくというと、やはり任天堂のスプラトゥーンを連想してしまいますが、時期的にみてもやはりスプラトゥーンをきっかけに”INK”が生まれた、というところは少なからずあるのかもしれません。

しかしながら、”INK”を特徴づけているインクでステージを塗っていくというギミックは、見た目のみで完結していて、それ以外に影響することはありません。(隠しアイテムをインクで塗って見つける、というくらい)

インクでステージの全容を明らかにした後は平凡な2Dプラットフォーマーといった感じで、そこに”INK”ならではの面白さというのは別段ありません。逆にゴール前に配置された見えないトゲに初見でやられてしまったり、見えない壁に引っかかっているうちにやたら精度の良いホーミング弾にやられる、ということが多くなり、それがストレスにつながってしまいがちなのが残念といえば残念です。

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“INK”のトレイラーやスクリーンショットを見て感じた魅力は、正直なところ一番最初のレベルをクリアした時点ですべて消化されてしまいます。それ以降は、ただ単に量産型の2Dプラットフォーマーをプレイしているのと感覚的にあまり変わりがないと感じてしまいました。

“INK”はヴィジュアルの面で十分に興味を引き付けるものがあったとしても、その興味を支えられるだけのゲームシステムを持ち合わせていないという印象です。

ですが開発者としても、”INK”に対してプラットフォーマーとしての精度を求めるつもりは最初からなかったのかもしれません。
開発者のZack Bellは、自身のブログにて”INK”をこう振り返っています。

It wasn’t designed for anyone. It wasn’t even a game for me. It was a test. It was a portfolio piece. I got it out of the way as quickly as I could.

“INK”は特段プレイヤーのターゲットを定めたわけではなく、実験作として制作された、ポートフォリオであるという思いが強かったため、できる限り早くタイトルをリリースしたいという気持ちが先行していたようですね。

とはいえ、短時間で完結するインディーゲームの一つとしては十分に楽しめる一作であることは間違いありません。
本人のask.fmを読む限り、数学と物理に秀でた人物のようですので、(以前はドラムのインストラクターをしていたという謎の経歴も)Zack Bellという開発者の今後の動向に注目しつつ、インク遊びを楽しんでみるのもおすすめです。

Twitter: @tensato1


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