より低予算で勝てる?MTGデッキ構築(スタンダード編その2)

最近暑いですよね。私が住んでいる福島県もメチャ暑くて溶けそうです。夏は冷房の効いた室内でカードゲーム、コレに尽きます。前回は赤単色で安く作れるけどある程度強いぞ!というデッキを紹介しましたが、今回は涼し気なカラーリング青緑でリーズナブルに楽しく遊べるデッキを作りましたので、また紹介します。

青緑リーズナブル変異

クリーチャー:22
4:《爪鳴らしの神秘家/Rattleclaw Mystic》
4:《層雲の踊り手/Stratus Dancer》
4:《氷羽のエイヴン/Icefeather Aven》
4:《ティムールの軍馬/Temur Charger》
2:《ティムールの剣歯虎/Temur Sabertooth》
4:《サグのやっかいもの/Sagu Mauler》

呪文:16
4:《現実変容/Reality Shift》
4:《遮る霊気/Obscuring AEther》
2:《秘密の計画/Secret Plans》
4:《神秘の痕跡/Trail of Mystery》
2:《雲変化/Cloudform》

土地:22
5:《島/Island》
5:《森/Forest》
4:《茨森の滝/Thornwood Falls》
4:《ヤヴィマヤの沿岸/Yavimaya Coast》
4:《神秘の神殿/Temple of Mystery》

MTGの基本ルールはこの辺を参照していただくとして、《変異/morph》について少し説明しましょう。

通常、クリーチャー・カードはその右上に書いてあるマナ・コストを支払って唱えることができます。変異コストを持つカードは、それを本来のマナ・コストではなく(3)を支払って裏向きで唱えることができます。

「裏向きって何だよ。ならズルして変異じゃないカードを出されたらわかんないじゃないかよ!」

ドロシー・ウェストさん、もちろんダメですよ。なんらかの効果で裏向きのまま手札やデッキに領域を移動するとき、もしくは裏向きのままゲーム終了を迎えたときには必ず裏向きの変異カードの表側を公開し、変異コストをもつカードだったことを証明しなくてはいけません。負けた時にワワッとカードをまとめてしまう癖をつけないようにしましょう。

「フフン!そうだろうと思ったよ。ボクはそんなことしないけどね」
「でも、どうして裏向きで唱える必要があるの?」

レオナ・ウェストさん、いい質問ですね。変異コストを持つカードは、(優先権を持っているなら)いつでも変異コストを支払って表向きにすることができます。わざわざ裏向きで唱えてから表向きにすることのメリットをいくつか、実際のカードを見ながら説明しましょう。

《長毛ロクソドン/Woolly Loxodon》

最も単純な種類の変異クリーチャーです。通常のマナ・コストを支払って唱えると7マナ、つまり7ターン目にようやく唱えられ、さらにクリーチャーは場に出たターンには攻撃ができないため、実際に攻撃に参加するのは8ターン目です。
裏向きの3マナで唱えれば、変異コストを支払えるのは6ターン目です。さらに裏向きのクリーチャーとして前のターンから場に出ていれば、変異コストを支払って6ターン目からすぐに攻撃に参加ができます通常のマナ・コストを支払って唱えるよりも2ターン早く戦闘に参加できるわけです。

《族樹の管理人/Kin-Tree Warden》

表向きと裏向きの役割が異なる変異クリーチャーです。《再生》は字面とは裏腹に少し複雑な効果なのですが、要するにそれが死んだのを1度なかったことにして生き残るという効果です。MTGのルールでは、攻撃をしたクリーチャーに対して防御側が1体でもブロックをした場合、プレイヤーにダメージを与えることができません。パワーが1億あろうとも、特殊な能力がない限りブロックされたらプレイヤーに与えるダメージは0点です。逆に言えば、防御側にとってはどれだけタフネスが低くても毎ターン生きてブロックをしてくれるクリーチャーは非常に心強いブロッカーとなるのです。このカードももちろんそのひとつで、2マナさえあれば常にブロッカーとして立ち続ける見た目よりもタフなクリーチャーです。
もちろんパワーとタフネスは1なので、アタッカーとしては非常に頼りないです。そこで裏向きに唱えるメリットが生まれてきます。アタッカーを必要とする局面では裏向きでパワーとタフネス2のクリーチャーとして、後半ブロッカーが必要になった段階で表向きにするという柔軟な運用が可能なんですね。

《真珠の達人/Master of Pearls》

表と裏でサイズ変わらないじゃん!詐欺かよ!変異コストめっちゃ重いし!と思うなかれ、表向きになった時になんらかのボーナスがあるカードが複数存在します。これもそのひとつ。なんと自分のクリーチャー全員のパワーとタフネスを2も上昇させる非常に大きなボーナスを持つのです。同じぐらいのクリーチャーを並べて場が膠着した時に彼が登場すれば一気に有利な戦闘を仕掛けることが可能になります。重い変異コストを支払うことによって、普通に表向きで唱えるよりも大きなメリットを得ることができる種類のクリーチャーもいるということですね。

デッキ解説

前置きはこんな感じで、今回のデッキを解説しましょう。

《遮る霊気/Obscuring AEther》

最重要パーツのひとつです。変異を主軸としたデッキの最も弱いところは、裏向きのクリーチャーを唱えるには3マナかかるというその遅さです。遮る霊気はマナ・クリーチャーに頼るマナ加速とは違い、置いているだけですべての裏向きに唱えるコストが減少します。これによりゲーム全体で節約されるマナは非常に大きなものとなります。また、重ね張りが無駄にならないのも大きな強みです。

《秘密の計画/Secret Plans》
《神秘の痕跡/Trail of Mystery》

こちらも非常に重要なパーツです。変異クリーチャーを並べているだけではカード・アドバンテージが得られずにジリ貧になりやすいです。この2枚で常に手札を補充すれば、絶え間ない攻勢を仕掛けることが可能となります。

《爪鳴らしの神秘家/Rattleclaw Mystic》

序盤の複数展開を支える重要なマナ・クリーチャーです。1ターン目に遮る霊気、2ターン目にこいつを裏向きに唱えると3ターン目には2マナで表になり3マナを生成、置いた3枚めの土地から1マナを出して計4マナ、ここから裏向きに2体展開するもよし、神秘の痕跡か秘密の計画を置いてもよし、爪鳴らしの神秘家を攻撃に参加させずにタップして5マナにし、他の重い呪文につなげるもよしと実に幅の広い展開が可能です。パワー2と最低限の戦闘能力もあり、変異デッキを成立させるために絶対に欠かせない生物ですね。

《層雲の踊り手/Stratus Dancer》
《氷羽のエイヴン/Icefeather Aven》

主に相手への妨害と、中盤のダメージソースとして優秀なクリーチャーカード2枚です。特に層雲の踊り手は序盤に複数展開した変異クリーチャーを《命運の核心/Crux of Fate》などの全体除去から守る役目があり、対コントロールデッキの要です。青を含む2マナを常に確保しておき、除去を牽制しておきましょう。氷羽のエイヴンは対ビートダウンに有用です。相手の生物をバウンスしつつ飛行を持つエイヴンでこちらの攻勢を維持しましょう。なお、自分の他の生物を除去から守る使い方もできます。一旦手札に戻った生物は秘密の計画や神秘の痕跡でさらにアドバンテージを得る種にもなりますし、戦況を判断して最適な対象を選んでいきましょう。

《ティムールの軍馬/Temur Charger》
《サグのやっかいもの/Sagu Mauler》

膠着した場をこじ開ける地上アタッカーです。ティムールの軍馬は表向きになるのにマナを必要とせず、神秘の痕跡とあわせてパワー5トランプルの打点をノーコストで叩き出します。サグのやっかいものは現環境を支配する《包囲サイ/Siege Rhino》を一方的に撃破できるパワー・タフネスを持ち、呪禁によって除去耐性も高く頼れるフィニッシャーです。神秘の痕跡で強化された彼を止められる生物はほぼ皆無です。

《ティムールの剣歯虎/Temur Sabertooth》

変異クリーチャーではありませんが、アクセントとして2枚投入しています。このデッキはクリーチャーを主体とするため、丁寧に除去をあわせられると辛い戦いを強いられます。ティムールの剣歯虎は貴重な自分の生物を除去から守り、さらに氷羽のエイヴンと同じく再び変異生物を展開することによってアドバンテージを得るという使い方も可能です。

《現実変容/Reality Shift》

相手の生物除去と自分のクロック維持に使うカードです。破壊不能・再生等の除去耐性を回避できること、除去カードに狙われた自分の生物を対象としてクリーチャーの頭数を維持することができる便利なカードです。ただし基本的にはカードアドバンテージが得られないので使いどころを見極めること。

以上、予算は通販サイトの平均価格で3000円程度です。なお変異デッキというのは誰しも一度は試して(そして挫折して)いるものなので、現役プレイヤーの友人がいればほとんどのパーツは融通してくれる可能性が高いです。飲み会一回ぶんのお金をカードゲームに使ってみてもらって、ハマってくれればいいな~なんていう記事でした。

最後にこのデッキを強化できる比較的高額なカードを数枚紹介しましょう。

《囁きの森の精霊/Whisperwood Elemental》
《棲み家の防御者/Den Protector》
《死霧の猛禽/Deathmist Raptor》

(なお死霧の猛禽1枚の価格で今回のデッキ総額を越える模様。札束ゲーと言われるのも仕方ないですね…)

ではまた~。

かそりん


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趣味はマジック:ザ・ギャザリングと小説。好きなアニメはプリパラとマイリトルポニー。福島県から東京都に引っ越しました。
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