スピリチュアル・フリーフォーク デュオ – CocoRosie

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はとです。

アメリカの姉妹フォークデュオ、CocoRosieです。

シエラとビアンカのキャサディ姉妹はネイティヴ・アメリカンの血を引いている。姉のシエラはアイオワ州で、2歳下の妹ビアンカはハワイ州で生まれた。母親につけられた愛称の「ロージー」と「ココ」が後にバンド名となる。

シエラ5歳、ビアンカ3歳の時、両親が離婚した。

シエラは14歳の時、母親の家から追い出され、父親によって全寮制学校に入れられた。この時期、シエラは妹と会うことができなかった。シエラはほとんど毎年のように学校を変わった。

10代の半ばに家庭の事情で離れ離れになった2人。20代になり2003年に姉のシエラ自らの意思で再会し、翌年にはCDデビューしています。なんとも数奇な運命ですね。

さてその音楽ですが、よくカテゴライズされるフリーフォーク/ニューフォークに加えてゴスペル、R&B、ヒップホップ、アンビエントなどなかなかに一筋縄では行かない素養を持っています。

ピアノ、アコースティックギターによるシンプルな伴奏やループに、テープコラージュ、子供用の楽器やオモチャのサンプリング音が散りばめられたトラックが特徴的で、その上を彩る厳かで技巧的なシエラ、児戯のようなあどけなさのあるビアンカという、2人の対称的な歌唱スタイルはこのデュオの象徴そのものであると言えましょう。

Noah’s Ark

過去の記事で取り上げた中で、ボンジュール鈴木のトータリティやDragibusの幼児性をそれぞれ連想させることもありますが、より宗教的あるいは根源的な精神性を感じます。幼少期のノスタルジーと死への予感を思わせるその作品性はまさにゴスペルなのではないかと考えます。

Brazilian Sun

完成されたパフォーマンスを誇るライブ CocoRosie – Fairy Paradise (Live on KEXP)

アルバム作品としては、中でも”オモチャ”の音が顕著で浴室でレコーディングされたというデビュー作「La Maison de Mon Reve」、よりアンビエント性とメランコックさを解け合った2nd「Noah’s Ark」の与えるインパクトが大きいです。


妹のビアンカはもともとヴィジュアル・アートの仕事を志していたということらしいですが、衣装やアートワークなどかなり独自性もった視覚面も彼女たちの持つ要素として外せないでしょう。青髭のようなメイクなど、最初は面食らいました。あるいはシャーマニズムとネイティブ・アメリカンを突き詰めるとこんなことになってしまうのでしょうか(無知による偏見)。たいへん魅了されます。

Cocorosie-Promo

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tumblr_static_eoxef76ixi8kcwg0g8g0ws84w美しい……


ではまた次回。

鳩田 誠司

鳩田 誠司

ヴィジュアル系バンドとガールズ・ラブ作品への嗜好に傾倒後、失業。近年労働に復帰しました。
鳩田 誠司

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