t.A.T.u.ドタキャン

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t.A.T.u.→Mステ→代役のミッシェル最高!!!このフロー。この一切分岐点がない完全無欠な一方通行フローに今まで何回直面してきたことか、どんなにこっちが「ゼロ年代ポップス史における生産的シンポジウム、第一章“t.A.T.u.”」の議論を持ちかけても、30秒経たないうちにみんなが「ミナイクラッションベベー」と大合唱する。その中で孤独に涙を流しながら「Not Gonna Get Usのビッグビート経由の疾走感がー!」って声を張り上げたところで「ミナイクラッションベベー」の大合唱に勝てるはずもない。凍えるような白の世界で描いた少女二人の愛の結晶の歌は、ロックンロールという暴力的に文脈を無視した魔法に意図も簡単に掻き消される。ミッシェルもt.A.T.uも解散してそれなりの年月が経った2015年に2003t.A.T.u.ドタキャンの話を書くのは、どう甘めに採点しても頭がおかしいという結論になるが、12年間、引きずって来たt.A.T.u.に関するあれこれを誰にも邪魔されない文章形式で残しておこうと思う。

 

 

とにかく今回はなんで私がt.A.T.u.が好きかということを書いておきたい。

と書いてから、ベランダに出て「なんで俺t.A.T.u.のこと好きなんだろうー?」とタバコを二本嗜むなどして、この文章に置ける覆ってはいけない前提条件に思い耽っていた。もちろん曲がいいというのはある。どう曲がいいのかは当時t.A.T.u.を評価してた渋谷陽一や田中宗一郎などの著名な評論家の評を(ネットに転がってるかはわからないし、自分も読んだことないけど)参考にしてもらえばいいと思う。

正直、自分は曲よりもそれ以外に惹かれた面が強い。まず、Not Gonna Get UsPV。衝撃的で夢のようだと思った。具体的なPVのストーリーとかはあまり関係ない。雪の中でおじさんが列車に敷かれる映像、あれが目に焼き付いて離れなかったし、それが私の最初のt.A.T.uとの出会いだった。t.A.T.u.の「200 km/h in the Wrong Lane」が日本で発売したのが20033月、恐らく自分もそれくらい時期のプロモーションでそのPVを目にしたと思うのだが、どういうわけか、自分でもよくわからないのだが、その雪景色、疾走する列車、敷かれるおじさんという光景が冬の思い出となり、それは2003年のみならず自分が生まれて来てから2003年までの冬の思い出の景色にすり替わってしまうという錯乱的現象が起こった。小学生の時、クリスマスに初めてのテレビゲームを貰った時、幼稚園の頃、窓を見たら、外一面が雪景色で興奮気味に母に報告した時、同じく幼稚園の頃、喘息の発作で病院に連れていかれてる時に車の中で眺めていた寒空。本当に全て、全ての冬の思い出の中にNot Gonna Get Usの歌と雪の中、列車でおじさんが敷かれる映像が寄り添っている。時代に寄り添い、時代と心中するのが常のポップスが過去に浸食し、記憶まですり替えたという一つの奇跡を体感した。とここまで書いておいてなんですが、今PV見たら列車じゃなくてトラックだったので、上記文章、全部嘘でいいです。

 

 

そして、もう一点、なんか感傷的な思い出話をした後にアレだけど、その言いづらいといいますか、All the Things She SaidPVを見た時にですね、その美少女同士がキスする姿を見た時にですね。そのなんというか、その、すごい、性癖に、直撃したんですよね。私、生まれた頃から百合が好きなんですけど、ゲームとかしてても常に百合カップリングを考えて当時ネットとか家になかったんで、自分で百合二次創作小説をノートに書いてたくらいに百合が好きなんですけど(当時ハマってたカップリングはスターオーシャン3のネル×マリア)、初めてだったんですよね。自分が空想していた百合というよくわからない理想が具現化したのは。

 

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ネル・ゼルファー:スターオーシャン3に出てくるキャラクター。クールだが仲間は見捨てない姉感溢れるシーハーツ王国の隠密。封魔師団「闇」の団長。少なくとも、当時の私は大丈夫ではなかった。

 

「t.A.T.u.は少女をレズビアンに仕立て上げた非人道的なプロジェクト」と言われた時に「でも、セルジュゲンズブールとかもっとヤバいぜ。何も知らないフランスギャルにフェラチオの歌歌わせて、意味に気づいたフランスギャルは数ヶ月部屋に引きこもったんだぜ」と一時期、反論材料にしていた問題曲。普通に考えて、今でも当時でも何も知らない女の子にフェラチオの曲を歌わせるのは、大問題だし、当時俺がここにいたら、間違いなくセルジュゲンズブールの家を放火してる。お互いが同じ時代を生きなかったのは幸運だと思う。

 

t.A.T.u.に対する日本からの回答としても知られている秘密ドールズ。統計上、t.A.T.u.が好きだった男の8割はこの曲がEDとして使われてるアニメ「ストロベリーパニック」が好き。

 

結局、思い出話とかしましたけど、一番のt.A.T.u.が好きな理由って百合なんですよね。そりゃ、みんながミッシェルの話しようとしてる時に百合の話しようとしてるんだから、話聞いてもらえなくても仕方ないですよね。と、いうことで終わります。

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