もうわけわからん!ビアスタイル分類入門……以前

どうもくろさわです。いろいろ書いたんですが未だに西友ビール記事にPVで勝てません。

今回はビアスタイルの話です。「ペールエール」だの「ブラウンエール」だの、様々に銘打ったビールが出ているのを見たことありませんか?あれです。でもその話をする前に、一つ思い出話をさせてください。


二年前、ウイスキー「山崎」の工場見学に行ったことがあります。ここのウリの一つはものすごく充実したテイスティングコーナーで、私もそれを楽しみにしておりました。申し込んだツアーも終わって、いざテイスティング。というところで、30過ぎと思しき男性二人組みが隣のテーブルにいるのに気付きました。なんかウイスキーの薀蓄語っています。なんかイライラする。酒がすすんで味に集中できません。嫌だなー嫌だなーと思っていたらこんなのが飛んできました。

ほら、ビールとかいってやりこむ要素ないじゃないですか(笑)

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ハア~~~~~~~~!!!?!?!?!?!

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ハア~~~~~~~~~~~!!!!?!?!?!?!?!?!!

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ハア~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!?!?!?!?!?!?!!

後日こんな写真が残っていました。

IMG_2403

何を飲んだかよく覚えてません。

しかしまぁ、冷静に考えて、どうなんでしょう。ビールにやりこみ要素はあるのでしょうか?あるいは私の思い入れが強いだけのことで、本当はビールにやりこみ要素などほとんどないのかもしれません。確かに昔はほとんど同じようなビールしか売ってなかったし…。


実際に検証してみましょう。やりこむという行為が何を指すかは正直よくわかりませんが、ひとまず分類の仕方がどうなっているのかを見てみます。分類はジャンルの地図と同じですので、ある程度多様性がわかるはず。

まず比較としてウイスキーの分類を見てみます。Wikipediaではだいたい製法と産地と分けられています。あとは「シェリーオーク」とか、樽の材質で分類する形はあるでしょう(熟成年数やらヴィンテージやらは無視)。ざっくり見積もって2、30種類くらい。

さて、ビールの分類です。日本地ビール協会から出ているビアスタイルガイドラインを参照してみます。これです(PDF注意)。横着マンのために終わり部分の画像貼っときましょう。

スクリーンショット 2015-06-19 01.03.13

……はい、105種類ありますね。仮にここで分類された酒をすべて飲むというやりこみの場合、ビールはウイスキーの5倍大変ということになります。いろいろざっくりしすぎな計算ですが、少なくともそれだけジャンルは分かれているということは言えるでしょう。しかもこれ、元データ見ればわかりますけど数字の下にもまた分類あったりしてますからね。誰だビールにやりこみ要素無いって言った人。クソ雑魚かな?


ただこれ、細分化されすぎていて別の問題が浮上しています。あーやっと今日の本題です。つまりこれどういうことかというと、ビアスタイルから厳密にビールをやりこむのは現実的じゃありません。詳しい人や専門店でもせいぜい国ごと、おおまかなスタイル(ホワイトビール、とか)ごとで、こんなんいちいち覚えている人は見たことありません。専門家向けという感じです。ビアスタイルのWikipediaをみるとわかるんですけど、分類の分類すらけっこうあります…

仮にジャンルを苦労して覚えたところで、また別の罠が控えています。微妙に違うビールがひとくくりにされていたり、業界の取り決めで名前の付け方が勝手に変えられていたりするので、ジャンルの名前だけ見てもどんなビールかは完全にはわかりません。

「トラピストビール」というジャンルを例にとってみます。このジャンルの定義は、「トラピスト会修道院で作られているビール」というものです。要するに、トラピストの修道院で作っていればなんでもトラピストビールになります。実際、同じ修道院で作られているシメイの白と青だけ飲んだって全然印象が違います。(もちろん似ているのもあります)

あとこれは前にもチラッと書きましたけど、今4大会社から出ている「スタウト」と名乗るビールは、ほぼすべてスタウトではありません。本来スタウトは上面発酵で・・・(面倒なので以下略)


もうこれ以上は疲れてくるしよく知らないし辞めますが、要するに答えは一つです。学ぶ前に飲む。それしかありません。言いたいならジャンルは後からついてきますし、飲んだ後のほうが理解も早いです。理解してしまえば、ビール選びの手助けにはなりますので。

・・・でもそうするとやっぱり、なんとなく幅広いジャンルを飲んどきたいってなりますね。循環。おおまかなジャンル別で手に入りやすいビールをレビューするってのもいいかも知れませんな。誰かやってくれないかな……。

というところで今回は終わり。それではまた。

くろさわ

くろさわ

労働の対価をだいたい飲料に費やす水飲み百姓。飲み物以外の話もときどきします。
くろさわ

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