われわれはアニメを通して進化する!? スピリチュアルマガジン『StarPeople Vol.24』 緊急レビュー

前回の記事において悟り系マガジン『StarPeople』の紹介をしました。反響が続々集まっております!そして予告通り、現物を入手いたしました。

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2008年1月発行の『StarPeople Vol.24』。
[特集]
アニメから読み解くスピリチュアリティ
われわれはアニメを通して進化する!?

2008年にこんな特集が組まれていたなんて、知らなかった……
いったいその内容とは……

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刺激的なラインナップですね。
「ガンダム」「エヴァ」「宮崎アニメ」がポイントになってくるのはなんとなく納得できるところ。
どんなアニメ批評に仕上がってるのか気になるところかと思いますが、今回は個人的に楽しめた記事を中心にピックアップしていくことにします。
結論だけ言うと18~27ページ分は触れない方向になります。ご了承ください。

それでは……まずはここから!


読者が選ぶスピリチュアリティを感じるアニメ30選

さぁ!2008年1月、StarPeople読者が選ぶアニメ30選とは!カウントダウンいってみましょう!
……と思ったんですが、30も並べるとめちゃくちゃ多いので画像でランキングを用意しました。小さい場合は画像クリックで拡大できます。

20150609-04背景画像はイメージです

いかがでしょうか?ジブリ作品が5つランクインする人気ぶりです。
こうしてまとまって見るとSFものが多いですね。まぁ青春ラブコメとかバトルものが除外されればそうか。
『地球へ・・・』『ミヨリの森』『恋する天使アンジェリーク』『神霊狩』『ヒロイック・エイジ』『精霊の守り人』あたりのランクインは「スピリチュアリティを感じる縛りだからかな……」なんて思ってしまいますが、これらは2007年に放映されたアニメなのでタイムリーという意味では納得という感じはします。しかしちょっと違和感はあるが……

堂々1位の『機動戦士ガンダム』については別ページの特集で触れているのですが、やはり「ニュータイプ」「宇宙への進出」「地球汚染」といったあたりのキーワードが放送当時のニューエイジ思想とリンクしたのもあり、この位置になったようです。

2位『火の鳥』はさすが手塚治虫といったところ。

3位『地球へ・・・』はたしかに先ほども触れたように2007年に待望のアニメ化放映だったとはいえ、エヴァンゲリオンを抑えてのこの順位はスピリチュアリティがかなりビンビンだったようですね。

ピックアップとしては5位『地球少女アルジュナ』、8位『ぼくの地球を守って』や20位『さくらももこ劇場 コジコジ』でしょうか。
『アルジュナ』はこの号の表紙にもなっていて、『マクロス』シリーズ、『アクエリオン』で知られる河森正治監督入魂の2001年制作アニメ。ちょっとしたカルトアニメとして捉えられている向きもあるなかなかクセのある作品です。アルジュナについては河森正治さんのインタビューも含め後述。

『ぼく地球』は前世ブームを爆発させるきっかけになった、スピリチュアル界においてはレジェンド、巨人大鵬卵焼き並の大正義作品です。貫禄のランクインです。
そしてまさかの『コジコジ』。誰が予想したろうか、コジコジ。
登場するキャラクターのデザインの多くは同作者の『神のちから』という作品から引っ張ってきている、とはいえ。そんな理由だけではこのランクインはありえなかったはず。たしかに「哲学的」という評価はされる作品ではあるが……私のような人間には計り知れないスピリチュアリティが眠っている作品なのだろう。

逆に、16位に『涼宮ハルヒ』があったことで少しホッとしたみたいなところはありましたね。

みなさんが想像したランキングと比べていかがだったでしょうか?まさに我が意を得たりというかたはスピリチュアルなメッセージを受け取る資格がある、いや、すでに受け取っているといえるでしょう。


特別インタビュー 河森正治の世界

先ほどのランキングで5位にランクインした『地球少女アルジュナ』。
環境問題から原子力、教育まで、現代社会のかかえる様々な問題を取り上げた異色の作品に仕上がっています。陳腐な表現ではありますが、よく言われているのは「時代を先取りしすぎたアニメ」ということです。
特に冒頭の原子力発電所が怪物に襲われるシーンは2011年の大震災と絡んだ福島第一原発事故と並べて反原発派の人たちに引用されることが多いようですね。
そして河森正治さんといえば『マクロス』で代表されるようなメカニックワークが有名ですが、アルジュナではメカはほとんど出てこず、河森正治個人の感覚、思想が全面に押し出された作品になっています。

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その思想を聞き出しているのがこのインタビュー。

“『天空のエスカフローネ』(96年)の前あたりから、人間の持つ可能性や潜在能力に対して興味がありました。”
“「人間が本来持っていた鋭敏な感覚で、世の中をもう一度見てみたらどんな風に見えるんだろう」という思いから始まりました。”
“「マクロス」が終わって、一人で中国を旅したとき、テレビのない奥地の村に住む子どもたちを見て、その澄んだ瞳に衝撃を受けたんです。「今まで自分がやってきたことは何だったんだろう」と。”

マクロスの「歌」で文化攻撃というのもSF的アイデアとして納得する一方で、アルジュナから遡る形で考えるとだいぶスピリチュアルな要素もあるなあと考えていたのですが、河森氏がそういった方向に進んでいったのはマクロスのあとだったんですね。これは知らなかった。
河森氏はそれを作品にするために綿密な取材を重ねました。

“全エピソード取材をし、可能な限り実際に体験したか、同じような感覚を持った人、三人以上から聞いたことを検証してから描くようにしました。”
“ことスピリチュアルの分野では間違いが生じると全否定されてしまいがちなので、慎重にならざるを得ない状況です”

河森氏がこんなに慎重でも、うかつな文脈で引用されまくってたりする気はするのでなんというか難しいですね……
そして『アルジュナ』といえば「ネタ」的な扱いをされる原因の一端となっている、農業からファーストフードに渡る食べ物エピソードの数々。その真意とは……

“人間と地球は分離しておらず、境目なくつながっている連続体であることを描きたいというのが一番にありました。”
“私の感覚としては、食料問題も教育問題も、それぞれ独立した問題ではなく全て繋がっているという思いがありました。”
“「嘘だろそんなこと!?」という思いから、自分で調べてもらえたらいいなと思います。”
“けれど、現代のマインドコントロールは強力なので、調べて体験したことさえも受け入れられない人は多いと思います。”

そう、われわれは現代のマインドコントロール下に置かれている……それに気づいてほしい、自分で真実を見つけてほしいと、そういうメッセージが込められていた……そうなのか……?
この後アクエリオンにも言及しつつ、心体魂の一体性の大事さを問います。

“「アルジュナ」は、わざと心のエッジというか、抵抗感にぶつける作り方をしましたが、逆にぶつからない作り方をしたのが「アクエリオン」です。”
“心と体と魂がバラバラになっている状態が、もう一度、連続性の自覚を取り戻すことができなければ、当然地球との連続性を取り戻すことができないのではないでしょうか。それを取り戻したら「気持ちいい」ということです(笑)”

なるほど……
そして最後に今後の展開、読者へのメッセージが語られます。

“何年後かには、「アルジュナ」と「アクエリオン」を組み合わせたような作品を作りたいと思っていて、そのつもりでの試みを行っています。”
“まずは手近なところでいいから、野山に出てみてはどうでしょう。それこそ裸足になって、ときどき何も考えずにボーっとする時間を持つと楽しいですよ。”

何年後か……つまり2008年からすると今まさにその時期だと思うのですが、なんだったのでしょう。ノブナガ・ザ・フールのことか……?
書を捨てよ町へ出よう、というそういうメッセージが伝わる河森正治氏のインタビュー。中身が非常に濃いので紹介しきれない部分も多かったのですが。

『地球少女アルジュナ』は内容もさることながら映像美にも見どころあり、そして菅野よう子の音楽がそれを引き立てます。覚醒時に流れる「地球共鳴」は名曲のひとつでしょう。BOXも安く手に入るうえに配信も豊富なのでぜひこの機会にご覧になってはいかがでしょうか?

MOGAKUは河森正治監督を応援しています。


特別インタビュー 美内すずえの思い

『ガラスの仮面』の美内すずえ先生がかなりスピリチュアルに傾倒しているのは有名な話だそうですが、私は全く知りませんでした。
StarPeople的には美内すずえ先生の代表作は『ガラスの仮面』ではなく、『アマテラス』です。

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ガラスの仮面といえばFSSに並び「終わらないマンガ」として有名ですが、永野護氏の”ファンタシースターオンライン”がその原因だとすると、美内すずえ氏は精神世界関連の活動がマンガ活動休止の原因ともなっていたそうです。紅天女がらみの活動も大きいとは思われますが。

そんな美内すずえ氏のインタビューは手塚治虫と宮﨑駿作品への言及となっています。

“『火の鳥』など、そのテーマの向こうに、目に見えない大いなる存在というか、「神」の意思といったものを感じることさえありました。意識されていたかどうかは分かりませんが、あの方も大シャーマンなのではなかったかと思うのです。”
“(宮崎アニメについて)ここまで深い部分がわかっている方がいることに驚きました。人類の愚かさ、それが地球環境やあらゆる生命を滅ぼしていく……。なにか神の預言のようなものがベースにあるような気がしました。”

宮﨑駿作品、スピリチュアル方面から大人気ですね。
ガラスの仮面完結を楽しみにしているファンからは美内すずえ先生のスピリチュアル活動に対する批判の声も多くあるそうですが、まぁ正直ガラスの仮面ヒットでもう働かなくても済むくらいは稼いでるでしょうから、以前書いたように、金の余ってる人はこういう活動するもんです。しょうがないです。
『アマテラス』も例に漏れず未完だそうです。でも興味ありますね。そう思ったのでAmazonマーケットプレイスで注文済みです。

MOGAKUは美内すずえ先生を応援しています。


ロボット・グノーシス アトムからマクロスまで
アニメを占星学で読み解く

このふたつの特集はどちらも同じく「ムーンライト・るしえる」氏による記事で、どちらも占星学からアニメを分析するという記事になっています。
前者は占星術の知識を中心に神話元型なども駆使(?)してアニメ分析を、後者はどの時代に冥王星がどの星座にあるか、を重視して分析しています。
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1963年、『鉄腕アトム』放送開始をアニメの嚆矢として、それが”冥王星乙女座”世代のメインカルチャーだとしています。冥王星は占星術では「死と再生」のキーワードで解釈されるそうで、つまり冥王星がそれぞれの星座のエリアに入ってくることで意識変革のエネルギーが星座ごとの意味合いで働くということだそうです。

1963~1970 冥王星乙女座
1971~1982 冥王星天秤座
1983~1994 冥王星蠍座
1995~2007 冥王星射手座
2007~ 冥王星山羊座

となってくるようで、それぞれを星座に合わせて分析されています。ここでは先ほどのホロスコープで正対する星座もセットにして分析して読みといています。なんでもありだな!

実は、この特集も上手いこと抜粋するなりまとめるなりして書こうと思ったのですが、読めば読むほどなんでもあり感がでてきて、「象徴」とか「元型」とか言い出したらもうなんでも書きようがあるな、という内容としか読めなくなってきたのでちょっとむずかしいなという判断に至りました。
最後のページでは星座ごとに当てはまるアニメキャラクター分析をやっていて、これは一気にカジュアルな記事になっており、ギャップがおもしろかったです。


さて、いかがでしょうか。
わかりやすい例を通してみなさまに知られざるスピリチュアルの世界の一端をお見せできたかなと思います。いや、私もあんまり良く知らないんですけどね、スピリチュアル……。

オカルトの分野もいろいろあります。しかし今回の記事での微妙な歯切れの悪さをご理解いただければわかると思いますが、こと精神世界関連は外部から触れるのがなかなか難しい分野になっていると感じます。だったらなぜ記事にした……。

ということで各方面から怒られない程度にして今回の『StarPeople Vol.24』レビュー記事とさせていただきます。
またなにかオカルト関連でおもしろそうなネタがあったら記事にしてご紹介します。
それではまた。

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主にアニメとゲームとオカルト関連の記事を書きます。
チャームポイントはとびきりのSmileです。よろしくお願いします。
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