にわかプログレファンがオススメしたいゲーム音楽っぽいプログレ曲

はじめて買ったゲームサントラは『クロノ・トリガー オリジナル・サウンド・ヴァージョン』です。
スーファミのころのスクウェアのサントラって「オリジナルサウンドトラック」じゃなくて「オリジナルサウンドバージョン」っていう名前だったの、なぜなんでしょうね。子どものころから妙に気になってました。

小学生のころからゲームサントラを買いはじめ、高校生になるあたりで使えるお金も増え行動範囲もひろがって「どうも聖剣伝説2のブックレットを読むと『プログレ』というやつがこの音楽の根っこにあるらしいな……?」ということで、聖剣伝説2ボス戦『危機』から元ネタのYesの名盤『Close to the edge』に到達したあとに少しずつプログレッシブ・ロックの世界に入り込んでいます。
しかし、残念ながら音楽にまったくくわしくないので「なんとなくカッケ~~~」くらいでいつも聴いてます。それくらいのにわかプログレファンなわけですがそもそもの始まりに『ゲーム音楽』がある以上、つねに意識するのが「この曲(フレーズ)ゲームっぽいな~~~~」というポイントです。

今日はそんなにわかなおれがオススメしたい「ゲーム音楽っぽいプログレ曲」をセレクトしてお届けします。

 

……よし!プログレ警察はいないな!

まずはYesのキーボーディスト「Rick Wakeman」の『Six Wives of Henry VIII』より『Anne of Cleves

問答無用にカッコイイうえにキャッチーでめちゃくちゃ聴きやすいですね。ファイナルファンタジーのボス戦でかかっててもおかしくない。
プログレッシブ・ロックというと「叙情的」だとか「内省的な音」とかでパッと聴いてちょっと入り込みづらいところもあったりするんですが、このアルバムはウェイクマンのアブラ乗りまくりのシンセワークで上記のもの以外にもかなりカッコイイ曲が揃っています。オススメ。


続いてオランダのキーボード・トリオ「Trace」の2nd「Birds(鳥人王国)」より『Snuff

またしてもめっちゃRPGのボス曲っぽいものをセレクト。わかりやすさ重視です。
またしてもキーボードが前に出ている曲ですが、こちらはウェイクマンというよりはキース・エマーソンに近い(という評判)。
このTraceはキーボードロックということで、メロディがはっきりしている曲が多いのでゲームから入った人にオススメできるプログレバンドです。


イタリアンプログレの大御所「BANCO DEL MUTUO SOCCORSO(バンコ)」の1stから『Metamorphosis

聞いてわかるように、まずイントロのリフがキャッチー!変拍子でグイグイ引き込んできますね。
イントロの先も自由な曲調でピアノソロからハードロックにまで変わる変幻自在のプレイはまさにプログレッシブ・ロック。最初の勢いでそのまま10分一曲聞いていただきたい。
バンコは2014年に来日ライブがある予定、だったのですが直前にボーカルのジャコモが交通事故で亡くなるという悲しい事件により来日中止になってしまいました。自分も見に行く予定だったので非常に残念でした。


それでは日本からも。「VIENNA」の2ndから『Gathering Wave

ザ・グレイトバトル3とかサンドラの大冒険でこれに似た曲を聞いたことがある気がするぞ!?
さて、このVIENNAは藤村(茶々丸)幸宏を筆頭にした豪華メンバーがそろったプログレスーパーバンドで、日本のハードプログレとしてかなりの完成度を誇ったバンドとなっています。紹介した曲はインスト曲ですが、藤村さんのヴォーカルに抵抗を感じなければヴォーカル入りのものもテクニカルかつダイナミックでわかりやすいものが多くこれもオススメです。


最後にイギリスプログレバンド「Camel」の名盤『The Snow Goose』より『Rhayader Goes To Town

グ、グラディウスの空中戦だ……!
完全にイントロの出オチなんですけど、今回はこれを書きたかったためにこの記事を作ったようなもんです。
Camelはこの名アルバム以外にもよく知られているのはプロレスの前田日明の入場曲『captured』ですね。
The Snow Gooseはコンセプトアルバムですのでアルバムまるまるで一つの作品となっていてちょっと手を出しにくいかもしれませんが、そういうときは2nd『Mirage』がオススメです。ラストの『Lady Fantasy』は必聴。


というわけでふわっとした感想とともに今回は5つご紹介しました。

テイルズシリーズでおなじみの桜庭統さんはプログレバンド「Deja Vu」出身のゲーム作曲家ですし、植松伸夫さんはイタリアン・プログレの大ファンでプログレ博士を自認している人物です。さらに冒頭に書いた聖剣伝説2の菊田裕樹さんも負けず劣らずのプログレマニアで、それぞれかなりプログレからの影響を受けています。
そもそも、ゲーム音楽を「商品」として売りだしたはしりの日本ファルコムは、アレンジアルバムに難波弘之さんをはじめとしたプログレだとかシンフォロック界隈の人間を引っ張ってきて編曲してもらっていたりバンドを組んだりしていました。(そういえばファルコムは「スーパーアレンジバージョン」とか謳ってますから、もしかしたら冒頭の『なぜオリジナルサウンドバージョンなんだ』という疑問はファルコムへの対抗だったのかもしれませんね。)
その他にもゲーム作曲家はかなりプログレ好きが多いということがインタビュー記事から、そしてその楽曲から伝わってきます。プログレッシブ・ロック特有の物語性の強い楽曲構成というのも、同じく様々なシーンごとにマッチしたものを求められるゲーム音楽と共通するポイントだったというのも大きいでしょう。

ELPのTarkusとかのベタっぽすぎるところを避けつつ「ゲーム音楽っぽい」という理由で選んだらかなり偏ったチョイスになったので、今度は特に縛らずに「ぼくのすきなプログレアルバム」みたいにまとめてみたいですね。国別とかで。

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主にアニメとゲームとオカルト関連の記事を書きます。
チャームポイントはとびきりのSmileです。よろしくお願いします。
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