「ストップ!ひばりくん!!」 非『男の娘』の大空ひばりはどうしてオタクにとっての危険ドラッグなのか


近況マンなので近況を話すと、最近ふとした興味から

「ストップ!!ひばりくん!」
(コンプリートエディション全3巻)

を読んだんですよ。なぜ今?っていうのは自分でも謎なんですが。
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概要を説明すると、主人公の男がめっちゃ可愛いオカマといちゃつく話です。
僕が生まれたあたりの年代にジャンプで連載してたらしい・・・

ってことで今回の更新はそんな有名オカマ漫画クラシックの感想ってわけなんですが、ちょっとまず先に!要約というか結論を先に言わせてもらいますと・・・

ひばりくんめっっっっっっっっっっちゃくちゃかわいい!!!!!

以上。
以下は能書きをダラダラしゃべっただけなので、別に見ても見なくてもいいです。

・・・

 

本当にいいたい事はもう既に言い終えましたが、MOGAKU発足至上最低偏差値の記事になってしまうのでここからは件の名作、名著、最高のホモ野郎漫画に触れて思いついたことをちょっと語っていきたいと思います。

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■ノーベル平和賞江口寿史

まず、この作者、江口寿史氏についてですが、一言で言うと天才です。

僕は腐れサブカルオカマ野郎でありながら、いや、ド腐れサブカルバカだからこその謎のプライドで「結構メジャーなひとじゃん?(意:俺が知っている必要はない)」というよくわからない理論で敬遠をしていて、『すすめ!パイレーツ』と岡村靖幸のカバー盤とかリリカルスクールのジャケットを手がけていたりしてる、小奇麗な色でいい感じの女の子のイラストが描けるおっさん・・・という位の印象でしたが、はっきり言って「ストップ!!ひばりくん!」の著者という一点で天才漫画家先生に格上げになりました。いままですみませんでした。

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なぜ、江口寿史先生が天才であるか、その答えはwikipediaにも抜粋されているインタビューでの回答にあります。

『当初はオカマキャラを前面に出したギャグ漫画として考えていたが、ひばりくんを可愛く描けば描く程ギャグとなる事に気付き、出来る限りの可愛さでひばりくんを描くようになる。』

慧眼。

この気づき。常人ではたどり着けない。
世の中にはギャグを書こうとして、他人を悪く言ったり、馬鹿にしたり、人を傷つけるようなことをする人がごまんといるんですよ。その場のひと笑いがほしくて誰かを貶めるような人間が溢れてる、この世界で

「ヒロイン(男)を可愛く描く」

という誰のことも傷つけず、それどころか漫画家としてしごく真っ当で、ただ読者を幸せな気分にする行動が、最高のギャグになるということに気づき実践してしまったのが江口寿史ということです。これは控えめに言ってもノーベル平和賞ものの気づきと言えるでしょう。
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■本題に入ります・・・

それにしても「ストップ!ひばりくん!!」はすごい・・・漫画自体の内容は「ひばりくんが可愛い」というただそれしか描いてないのにとてつもない多幸感に包まれる感覚がある・・・なんでこんなに気持ちいいのか・・・

半ばトリップの状態に陥りながら素人なりにぐるぐると考察を重ねた結果、僕はひとつの答えにたどり着きました。

ひばりくんが男だからだ

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ホモじゃないです。ホモになったわけじゃないんです。でも大空ひばりというキャラクターは男性であるからこそ輝きを放っている。そう気づいてしまったのです。

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■『男の娘』ではないひばりくん

まず、ひばりくんこと大空ひばりは現代社会で人気コンテンツとなっている「男の娘」カテゴリのハシリであると言われることが多いのですが、個人的にはそれもちょっと違うかなーと思っています。

現代風の「男の娘」と呼ばれる人たちは、男であることがアイデンティティの重要な側面を占めます。
が、
作品の中でのひばりくんは、はっきり「女の子」です。

「男」というのは設定だけの話で、女でないことがネタになっても、男であることを主張するシーンはまったくありません。それはもう、ごくごく自然な女子であって、「性同一性障害に悩む人」とか「女装が好きで、そんな自分が好きな男子」とかそういうわけでもなく、たまに『男だろ!』とツッコみをされるまでその設定を忘れるくらいの完璧に女子として描かれているキャラです。

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そしてキャラクターとしての出来はどうなのかと言われれば、最強
江口氏の抜群のファッション感覚とデッサン力、絶妙なエロさとあざとさでとにかく可愛い。最高。萌え。神。

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また、主人公の境遇を振り返ってみると、それはもう、大変なエロゲ設定ですよ。高校生にして二親ともなく自由、一つ屋根の下で美人姉妹と生活し、その中でも一番の美人からは毎日猛烈アタックを受けて、「も~参ったな~(テレテレ)」が口癖、ボクシングの腕もそこそこあり、強い。いわゆるオタクのコンプレックスを解消するような理想が詰まった投影対象なわけです。

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主人公(俺)のことが好きな可愛い女子と、何の苦労もなしに毎日ベタベタ。

これだけでもちろん十分気持いいのですが、やっぱりこの危険ドラッグばりの気持ちよさは一体何なのかー・・・

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■対オタク理想のシチュエーション

さて、突然ですがここで、僕なりの気持ち悪い『オタク考察』(もちろん実体験による)を挟みます。
※ここで言うオタクとはこういう無気力主人公不可抗力系恋愛コンテンツが大好きな一部層の男性の総称としてそう呼ばせていただいております。

そう、オタクは恋愛ものが大好きです。性欲も人一倍あるといっていい。だからオタクコンテンツは美少女に囲まれたり追いかけられたりする話がほとんどなわけですが、
しかしその実、オタクは、恋愛はしたいんですが、恋愛したくないんです。(出来ないとは言いたいくないので言わない)
これはかなり微妙なメンタリティの話になってくるんで、ついていけない人はついていけないと思いますが、オタクは、「相手から好かれていて、自分の気持ちしだいでいつでも恋愛関係になれる」という状態が理想であって、自分から主体的に恋愛状態になりたいわけではないのが本心である場合が多いのです。
なにせ、なにかの拍子に女子と恋愛の状態になってしまったら、今度はふとしたことで嫌われてすぐに別れてしまうかもしれない。とことん相手を神格化するので別れるのは世界が終わるくらい悲しいし、そんな神(相手)との対等な生活なんて想像が追いつかない。だから付き合ったとしてその後どうすればいいのかわからない。そんな不安がりなオタクどもに真っ当な男女関係なぞ早すぎるのです。

そこでコンテンツに投影されるめっちゃもてるハーレム主人公は「逃げる」という行動をとるのが鉄板的な伝統となっています。藍蘭島に流されても逃げる主人公。隣人部に女性が溢れても友達ですらないと言い張る主人公。
それはすべてオタク男性のニーズに合わせた行動であり、無自覚ハーレムモテアニメにおいての最大のサービスであると言えましょう。

さらに、ここで上記の言わば「オタクサービス」として重要なのが、『理由を持って逃げる』ということ。
断固とした理由がなければ、『要は勇気がないんでしょ』『ナンパ男になりきれない変なプライドがあるんでしょ』という見透かしたようなうぜーツッコミを避けることが出来ないのです。
相手は俺のことめっちゃ好きすぎるけど、やむをえない理由があって振り続ける。これがオタク的理想の主人公像。最高にクールな俺。

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そこにきてひばりくん。
ひばりくんはめっちゃかわいい。俺のこともめっちゃ好き。
でも、

なんと男なので恋愛ができない。

したくてもできない。

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ここで、前述のオタクの自意識がガッチリと守られるわけです。
あと一歩踏み込む勇気がない、とか、その後の関係性が云々で立ちすくんでるとか、そういう声(主に内面からの)を相手にしても
「恋愛できない相手だから出来ないの!」
と大手を振って逃げることが出来る。あのぶどうはすっぱい!と大声で言って回れる。
それでいて耕作(主人公であり、読者)のことを好き好き言い続けてくるスーパー美少女のひばりがいて、最終的には未完のまま終わらないまま終わる・・・

だからひばりくんは男でよかった。
それ以外の部分はただの美少女で、最高。

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※個人的に一番好きなイラストです

そんな感じで居心地が良すぎていくらでも依存してしまえるのが「ストップ!ひばりくん!!」の世界!

というわけ!!!でした!

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無駄に長くなりましたが、とにかくストップ!!ひばりくん!が面白かった、ひばりくんが可愛かった。ということです。それだけです。
個人的にはコンプリートエディションの最後のページのKOTOBUKI STUDIOトレーナーをパロった服を作りたいなーなんて思いつつ・・・
あっ、ネタが切れて白いワニが見えてきたのでこのへんで(活きのいいネタを求めて勝浦に消える)

おぉ

神と和解せよ

神と和解せよ

日本語ラップとラブライブ!がちょっとだけ好きな一般男性です。
神と和解せよ

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