つくってあそぼ(コラ画像編)

(丸メガネをかけた男性がスタジオセットの中央でパソコンに向かっている。口元には笑みが浮かぶ。スタジオは薄暗く、モニタの光だけが男の顔を照らしている。そこにクマのきぐるみが横から登場)
『惑惑さぁ~ん。つくって、あ・そ・ぼ!あれ、もう作ってる?』
「やぁ五炉利。今日はね、コラ画像をつくってあそぼうと思ってるんだ」
『うわぁ面白そう。』
「よぉしこれでできたぞぉ」

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『これは誰?』
「東京生まれインターネット育ちの男性だよ。画像検索すると簡単にたくさんのカットが出てくるから今回はメインのサンプルとして使用していくよ」

 

「そもそもこれは地獄先生ぬ~べ~の実写が話題になった時の先行イメージカットが元ネタなんだけどね。そもそもの画像がコラージュっぽくてなかなか良いだろうと踏んで作ってみたらぴったりハマったんだね」
『なるほどね~。ボクも作ってみたいなぁ』
「じゃあね五炉利にはこれを素材にしてもらおうかな」

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「今回のサンプルと似ているとネットで評判だったらしい男性とのツーショット写真だよ。これをうまくコラージュしよう。そうだなぁ、まずは二人の顔だけを切り抜いたレイヤーを作ってみよう」
『よぉし、じゃあがんばるぞ』
「ちなみにコラ素材として作るときは別にして、切り抜きをするときは消しゴムツールなどで処理するより、レイヤーマスクをつかって必要なところ以外を非表示にする、というふうにしたほうがそのあともいろいろと融通がきくからオススメだよ」
『なるほど、レイヤーマスク。ぬりぬり~』
「そう、そうやってマスクを塗りつぶして消していこうね。」
『できたよ、惑惑さん』
「それじゃあつぎは二人の顔を入れ替えちゃおう」
『楽しそう!いくぞぉ、それえ!』

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「お、顔の向きを反転してくれてるとは、初めてなのになかなか上手だね。ちょっと雑な感じがするけど、あえて雑なところを残すというのもコラ画像のユーモアさを引き上げるひとつのポイントでもあるからね。ツッコミどころを残すってことだね」
『ね、ね、惑惑さん、こういうのも思いついたんだけどどうかな』

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「すごいじゃないか五炉利。コラ画像の楽しさがわかってきたんじゃないかな。コラ画像は自由な発想が大事だからね、なんでもやってみようね。じゃあ次は僕の番だ。どういう画像にしようかな?」
『どういう基準で選んでるの?』
「そうだね、元々の画像が変な突っ込みどころがあったりすると発想がわきやすいよね。最初に出した画像もそうだ。よしじゃあこれで作ってみようかな」

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『なんかもともとコラ画像っぽいね、これ』
「コラ画像といえばぼっさんだったりマジレスが有名だけど、それらももともとの違和感があったのが大きいかもね」
『これはいったいどういうふうにコラージュするの?』
「バリエーションをいくつか作ってみたから見てみようね。」

20150519-08ライト兄弟 人類初の有人動力飛行に成功

20150519-09ルネ・マグリット ゴルゴンダ

20150519-10北極点 到達

20150519-11アポロ計画 乗員

『うわぁこんなにたくさん!』
「調子にのって作りすぎちゃったなぁ。これは立ち姿さえ抜き出せればかなり組み合わせやすい元ネタだったね」
『素材との出会いも大事なんだ』
「歴史的な画像とか美術品に合わせるのが僕は好きなんだ。ニュース画像もだね。時代や空間を超えているさまを表現できる気がするよ。さっき言った『ぼっさん』や『マジレス』もそうなんだけど、様々なコラ画像が作られることで”遍在”という感覚がでてくるわけだ。僕はコラ画像を作るときはいつもこの”遍在”というテーマを思い浮かべる。遍在という概念はひとつシフトすることで”普遍性”という概念にも続いていくんじゃないかと考えている。普遍的であることを追い求めていけば世界の根本にたどり着けるんじゃないかってそんな風にも思えるんだ。今はネット時代だよ。そのネットの前から、僕は惑惑さんなんてキャラクターそれ自身もふくめて、実にたくさんのものをつくってきた。ネットの動員力ってすごいよね、ウェブで政治を動かせちゃったりするかもしれないよ。それって根本には普遍性が通じることで起こる共感が必要だと思うんだ。つくってあそぼも今回が最終回だけどね、いままでつくってきたたくさんのものをみんなが真似してつくってくれたことで普遍的な広がりを感じるんだ。そう、みんながつくってあそんでくれることで、みんなも惑惑さんになれるし、もちろん僕もみんなと同じになれるんだ。同じにね」

『あれ、惑惑さん……?顔が……』
「どうしたんだい。ボクの顔が、どうかしたかい?」
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『そんな、惑惑さんが……それじゃあ、この俺はいったい……』
(着ぐるみから出てくる男性。その髪は金色に染められている。顔は青白く染まっている。隣に座る工作家は笑顔を顔に貼り付けたまま動かない。対照的に手元はキーボードをせわしなく叩いている。カメラは金髪の男性二人の表情を交互に映すが、最後にはスタジオ全体のカットへと切り替わる。突然パソコンのモニターから光が消え、スタジオは闇に包まれる)

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主にアニメとゲームとオカルト関連の記事を書きます。
チャームポイントはとびきりのSmileです。よろしくお願いします。
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