「東京インディーフェス」に行ってきた

というわけでtenkyoです。

いわゆる大作系といわれる、映画とゲームのハイブリッドのような体験を提供してくれるゲームや、しばらく生活時間をそれのみに投入しなければ完走できないようなボリュームを提供してくれるゲームが盛り上がる業界の一方で、また別種な熱気を持ったインディーゲーム界隈ですが、今週末にそんなインディーゲームを集めたイベントが開催されました。

それが「東京インディーフェス」で、今年が第一回目の開催となります。

昨年の東京ゲームショウでインディーゲームブースが出展されるということで興味を持って僕も行ったのですが、それも今回のフェスも同じくらいの熱気とポテンシャルを感じられるイベントでした。楽しかった反面とても悔しい! 自分でもゲームを作っている最中だからなのか、とてつもない刺激になりました。コミケやコミティアなどのイベントに好きでよく参加される方などは、こういう刺激を毎回体験していたのかもなと思います。

さて、その東京インディーフェスの中から、僕が触れた中で特に印象が残ったタイトルを紹介します。

Thumper(開発:Drool)

『Thumper』は「リズム・バイオレンス」と銘打たれたゲームで、プレイヤーが操作する銀の甲虫のようなオブジェクトがレールを高速で滑走していき、サイケデリックな映像空間の最奥を目指していくタイトルです。

会場には端末にヘッドホンが配置されていて、その「リズム・バイオレンス」に没入することができました。TGSでも「Dub Wars」というリズムゲームなどはヘッドホンとともに配置されていましたが、画面と音に集中できるぶんゲームの魅力もしっかり感じることができたような気がします。

僕がプレイした中では、『Thumper』で要求された操作は「Aボタン」「Aボタンホールド」「Aボタン+左右ホールド」という三種類のみ。動画を見ていると今後もレベルが追加されて要素が増えるのかもしれませんが、これだけシンプルな要素であれだけの没入感があることに感嘆しました。「Aボタン+左右ホールド」でレールの急カーブを抜けるアクションに入るのですが、そこで飛び散る光と音のマッチがとても気持ち良い。
また『Thumper』では、僕が見た限りでは「テキストによる説明」がほとんど皆無で、「Aボタンホールド」というアクションが必要になった段階で画面に一度「Ahold」という指示が一度出るのみ。あとは「一回やったんだからわかるよな」という感じで、体で覚えさせることに特化しているぶん没入感が強いのかもしれませんね。リリースが楽しみなタイトルです。

 

BACK IN 1995開発:Throw the warped code out)

もうこの動画を見れば説明は不要なのですが、「なぜか2015年にもなって初代PSのポリゴンをUnityで再現しちゃった」タイトルです。

インディーゲームにおいては「ドット絵」のゲームが非常に多いですが、そこにはプレイヤーにとって共通の「ゲーム的原体験」を呼び覚まそうとする意図があるように思えます。しかしその意味において、現在の10代はもちろん20代前半であっても、ドット絵は必ずしも「ゲーム的原体験」ではありませんよね。チ○毛も生えそろわない時期からプレイステーションがあったくらいですから、その世代にとっての「原体験」は、むしろ初代プレイステーションのほうが近いのかもしれません。開発者の方にとっても、やはり初代PSが原体験として強く認識されていたために、「レトロゲーム」としてローポリを呼び戻そうという意図があったということを話してくれました。

ゲームは「初代バイオハザード」的な固定カメラで、コントローラーはアナログスティックの使用を許さず(DUALSHOCKって何ですか?)、キャラクターはカメラの向きに関係なく自分の方向を基準にして動く「ラジコン操作」と、今の時代からすると完全にイヤガラセとしか思えないような当時の仕様を完全再現していました。

 

これが最新のコントローラだよね?

ただそういった「レトロゲーム」としての不便さが、このゲームを見る人にとっての共通の魅力になってしまうあたり、僕も長くゲームをやってきてよかったなと意味もなくホッコリとした気持ちになってしまいました。

 

Downwell(開発:moppin)

2015051002
昨年のTokyo Indiesでその存在を知らしめて以降、PAX EASTでも出展したりパブリッシャーがDevolver Digitalに決まったりと躍進目覚ましいDownwellですが、このたびついに僕もプレイすることができました。

Downwellは長い縦穴をひたすら下に降りていくアクションで、途中のブロックや敵を靴から真下に射出される弾丸で破壊しながら進んでいきます。武装は初期時はマシンガンですが、横穴やショップでレーザーやショットガンに切り替えることも可能。

黒・白のモノトーンを基調とした画面に入る赤のアクセントが非常に印象的で、システム的な説明を見た目の直観で理解させるセンスを感じます。たとえばDownwellでは銃を撃って攻撃する以外に「踏みつけ」という攻撃手段がありますが、トゲなど「赤い」オブジェクトに対しては踏みつけることができません。モノトーンの中で「危険物」や「ジェム(ショップで強化に使う貨幣)」や「自身の強化オーラ」など、プレイヤーが一瞬で視認できるオブジェクトが文字通り色分けされているので、ガンガン進めていく気持ちよさはあれど過度にゴリ押しになりすぎないバランスがあります。

攻撃の音とヒット感が合わさって動かしているだけで楽しく、開発者のもっぴんさん(ビッグバン級の好青年で、会うなり握手を求めてしまいました)本人がそう語るように、動きの楽しさを追求した結果がはっきりと形になっているゲームでした。

そういえば聞きそびれましたがリリースまでに音楽は実装されるのでしょうか? それとももしかして会場で聞き取れなかっただけで実は流れてたりして?

■ぜひ第二回目もたのむ!

やはりゲームなので一度の体験の尺が長くなってしまう感が否めなく、順番待ちであきらめてしまったりしたものもいくつかあり、完全にすべてを満喫したとはいいがたい東京インディーフェスでしたが、イベントとしては非常に面白い体験でした(帰りにレッドブルもらえるし)。
ぜひ、ぜひ来年も第二回目を!

イベント『東京インディーフェス 2015』:10ガッチ!

tenkyo
Twitter: @tensato1


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