5ターン目までもがけ


水曜日担当のかそりんです。今日はMTGの話、現在のスタンダード環境の黒のクリーチャー除去カードについてです。

クリーチャーというのは自分の場に出して1ターンに1度対戦相手に攻撃をすることができるカードです。使い捨てではないので、仮にパワーが1しかないクリーチャーでも20回攻撃すれば対戦相手のライフは0になります。

つまり、クリーチャーは「潜在的に必ず相手を倒せる」カードです。よって、ゲームに勝利するには相手の場のクリーチャーを無力化する必要があります。

無力化する方法はカードによって様々で、黒のカードはクリーチャーを直接破壊したりタフネスを下げたりすることで無力化させます。

現在のスタンダード環境はクリーチャーの性能が非常に高く、それぞれ厄介な除去耐性を持つものが淘汰されずに残っているため、一度クリーチャー除去カードの性能を整理して今後のデッキ構築を考えてみようという目的の記事です。非MTGプレイヤーは置いてきぼりですが週に1度の機会なのでご容赦ください。


2マナ帯

胆汁病/Bile Blight
黒黒
インスタント
クリーチャー1体を対象とする。それと、そのクリーチャーと同じ名前を持つ他のすべてのクリーチャーは、ターン終了時まで-3/-3の修整を受ける。

まずマナ・コストが2マナと軽いわりにインスタント・タイミングでタフネス3までのクリーチャーを除去できる時点で優秀。
同じ名前のクリーチャーにも同じ効果を与える追加効果は環境にはびこる軍属童の突発ドラゴンの餌等のトークン生成呪文に対する強力な対策となるため、必ずデッキに入れたい。
霜歩き変異予示が複数並んでいても胆汁病で2体以上除去できないため注意。
クルフィックスの狩猟者オレスコスの王、ブリマーズ等3マナタフネス4の危険生物には対処できないため過信は禁物。

究極の価格/Ultimate Price
1黒
インスタント
単色のクリーチャー1体を対象とし、それを破壊する。

トークン展開には対処できないが黒1マナと不特定1マナの非常に軽いコストでクルフィックスの狩猟者・オレスコスの王、ブリマーズ・世界を喰らうもの、ポルクラノス嵐の息吹のドラゴン等に対処可能。胆汁病と異なり黒マナが1つしか要求されないため、あまり黒が濃くないデッキでも採用できるため今後幅広く使用される…はず。ただし包囲サイ龍王には無力。

ファリカの療法/Pharika’s Cure
黒黒
インスタント
クリーチャー1体を対象とする。ファリカの療法はそれに2点のダメージを与え、あなたは2点のライフを得る。

軽量クリーチャーを高速で並べてライフを削る赤単や黒単相手に尋常じゃなく効く。赤単によく積んであるゴブリン等に対しては即撃つぐらいでいいが、白含みの軽量デッキにタフネス2ラインは道の探求者僧院の速槍僧院の導師等厄介な果敢持ちが採用されているため除去タイミングに注意したい。タルキール龍紀伝発売前は赤単主力生物火飲みのサテュロスに撃って相手の表情を見るのが最高に気持ちよかったが最近は鐘突きのズルゴがその後釜になっているので残念。
なお霜歩きに撃つと回復ができない。霜ォ!


3マナ帯

英雄の破滅/Hero’s Downfall
1黒黒
インスタント
クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体を対象とし、それを破壊する。

安定した性能だが現スタンダードの高速環境では3マナはテンポが悪く、押し負ける可能性が高い。対象にとれる範囲は非常に広いため、ミッドレンジやコントロール等の重いデッキには今後も問題なく搭載していける。最近はナリをひそめているものの太陽の勇者、エルズペス精霊龍、ウギン等強力なプレインズウォーカーは多く、そのためにもこのカードにはスペースを割いておきたい。

悲哀まみれ/Drown in Sorrow
1黒黒
ソーサリー
すべてのクリーチャーは、ターン終了時まで-2/-2の修整を受ける。占術1を行う。(あなたのライブラリーの一番上のカードを見る。あなたはそのカードをあなたのライブラリーの一番下に置いてもよい。)

小さいクリーチャーを何体も並べるウィニーやトークンデッキに対してよく機能する良全体除去。占術でカバーできるが、ソーサリーの重さに油断はできない。今まで赤単ウィニーに対してエンドカードとして機能していたが、鐘突きのズルゴ・稲妻の狂戦士等の疾駆クリーチャーの登場で大きく情勢が変わったため、思考囲い蔑み等とバランスをとって構築する必要がある。

忌呪の発動/Foul-Tongue Invocation
2黒
インスタント
忌呪の発動を唱えるための追加コストとして、あなたの手札にあるドラゴン(Dragon)・カードを1枚公開してもよい。
プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーはクリーチャーを1体生け贄に捧げる。あなたが忌呪の発動を唱えた時点でドラゴン・カードを公開したかドラゴンをコントロールしていたなら、あなたは4点のライフを得る。

呪禁破壊不能再生持ちの生物を除去できる貴重な布告除去。羊毛鬣のライオン雷破の執政氷瀑の執政漂う死、シルムガル龍王オジュタイ等に対処できる優秀さ。序盤に失ったライフを補給できることも考え、今流行の青黒(白)コントロールに必須といえる。

悪性の疫病/Virulent Plague
2黒
エンチャント
クリーチャー・トークンは-2/-2の修整を受ける。

トークン主体デッキに対してはほぼ勝ちレベルの強力な対策カード。現環境では僧院の導師含めて構築級のトークンを全て封殺できる。トークン以外には何の効果もないのでサイドボード要員。ただし難局には勝てない。


4マナ帯

信者の沈黙/Silence the Believers
2黒黒
インスタント
奮励 ― 信者の沈黙を唱えるためのコストは、2つ目以降の対象1つにつき(2)(黒)多くなる。
望む数のクリーチャーを対象とし、それらとそれらにつけられているすべてのオーラ(Aura)を追放する。

貴重な追放除去。アーティファクトの魂込めをエンチャントしたダークスティールの城砦・責め苦の伝令や彩色マンティコア等の強力な授与生物に対して明確な解答となる他、エレボスの鞭でアドバンテージをとるウィップデッキや墓地から低コストで戻ってくる死霧の猛禽・炎跡のフェニックス等に対してもよく機能する。欠点はコストの重さであるため、黒主体の重いコントロールデッキに1~2枚程度投入が現実的。
繰り返しになるが霜歩きは追放されない。霜…


5マナ帯

命運の核心/Crux of Fate
3黒黒
ソーサリー
以下から1つを選ぶ。
・すべてのドラゴン(Dragon)・クリーチャーを破壊する。
・すべてのドラゴンでないクリーチャーを破壊する。

とにかく強い。死ぬほど劣勢でもこれが通れば盤面は更地、コントロールであれば一気に有利。ドラゴン主体のコントロールやアブザンミッドレンジ等に良く効くが、赤緑系ミッドレンジは雷破の執政と非ドラゴンクリーチャーが同時に展開されることもあり、思ったように盤面をリセットできないこともある。雷破の執政はできるだけ対象をとらない方法で対処したいが…。

残忍な切断/Murderous Cut
4黒
インスタント
探査(この呪文を唱える段階であなたがあなたの墓地から追放した各カードは、(1)を支払う。)
クリーチャー1体を対象とし、それを破壊する。

非常に素直な除去だがコストに一癖がある。青絡みの場合は時を越えた探索や宝船の巡航に墓地のカードを費やすため、黒単アグロ等でテンポを損なわない除去として採用に値する。もちろん対象をとるため英雄の破滅と同程度に苦手な相手がいることに注意。特に黒単で軽量タフネス1生物を大量投入するタイプのデッキでは漂う死、シルムガルが出ただけで詰むことのないように構築していきたい。


ガーっと書きましたが除去の採用基準はわりと明快で、今までの基本構築だった英雄の破滅4胆汁病4からどの程度究極の価格を増やすか、程度で良いと個人的には思っています。

あとはそれぞれサイドボードにどれぐらいの枚数を割くか、ここが環境によるんですけど一時期かなり数の多かったジェスカイウィンズみたいなクロックパーミッション系のデッキが少なく軽いか重いかの二極化傾向にあるため、コントロールのフィニッシャーとして搭載される除去耐性の高い執政や龍王に対しては忌呪の発動ならびに命運の核心、横並びウィニーやトークンに対しては引き続き悲哀まみれ・ファリカの療法・少しなら忌呪の発動も機能するのでは…という感じです。


今日はこんなところで。途中までWikiへのリンクをつけましたが作業量がひどいので中断。そのうち直すと思います。

暇があれば雷破4氷瀑4で赤青ドラゴンカウンターバーンでも組んでみたいんですが、なかなか時間と予算が苦しいのでいずれ…。

ではまた来週。

かそりん

かそりん

かそりん

趣味はマジック:ザ・ギャザリングと小説。好きなアニメはプリパラとマイリトルポニー。福島県から東京都に引っ越しました。
かそりん